BtoB向け海外卸販売サイト「SD export」をサービス提供するラクーンコマースは10月30日、BtoC向け越境ECモール「ZenPlus」を運営するZenGroupと、都内でラウンドテーブルを共同開催した。2024年を振り返り人気商品ランキングや各国の動向や2025年の市場予測を解説した。
出席したラクーンコマースのグローバル戦略部の佐野正樹副部長は、「文具や手芸、クラフト、押し活などのカルチャー系を注目している。より細分化された市場へアプローチして、各国の商習慣や文化に沿ったローカライズ戦略を推し進めていきたい」と話した。
また、展示会を開催し、リアルの接点も増やすとした。
海外の流通取引総額は前期比19.2%増の18億8200万円になったと報告。国別で伸び率が最も高かった韓国は約1.6倍だった。これにオーストラリアや米国が続いた。商品は台湾がレディースアパレルの人気が最も高く、次いで食器や衛生用品だった。北米では食器、筆記具、ぬいぐるみ、人形が売れているという。
▲海外で人気の商品
続いて、ZenGroupの広報担当の鈴木未紗氏が、海外ではプラスチックフィギュアやトレーディングカード、ぬいぐるみなどがコレクターファンから人気が高く、引き続き高い需要が予測されると説明した。中古品の出荷割合が3期連続で伸びていることも報告した。
送料については上昇が継続すると予測。国際紛争などの世界情勢、税制、原油価格の高騰で、出荷に影響が出てくるとの見方を示した。
こうした影響について、「フォワーディング事業」を進めることで課題解決につなげられるとした。