NECプラットフォームズは11月6日、ファストフード店や麺屋、喫茶店、フードコート、テイクアウト対応店向けに、来店客がキオスク端末で注文・会計操作ができるセルフ会計システム「FoodFrontia KIOSK」を同月5日から販売開始したことを発表した。

キオスク端末は、最大32インチのタッチパネル液晶の大型画面で来店客が直感的に操作しやすく、自立タイプと卓上タイプの2種類の端末から設置スペースや用途に合わせて選択できる。

  • 「FoodFrontia KIOSK」の自立タイプ(左)、卓上タイプ(右)

    「FoodFrontia KIOSK」の自立タイプ(左)、卓上タイプ(右)

システムの概要

「FoodFrontia KIOSK」により、来店客が注文と会計を済ませることで、従業員の業務負担を軽減でき、余剰時間を質の高い接客に生かすこともできる。ピーク時には「FoodFrontia」の従業員が操作するPOSレジと組み合わせて運用することにより、来店客の会計待ち時間の短縮に貢献する。

アプリケーションとして、飲食店向けPOSレジシステム「FoodFrontia」を搭載し、オーダーエントリーシステムやモバイルオーダーなどの周辺システムとも連携可能。

システムの特徴

同システムでは、メニュー選択画面に画像をふんだんに使用したメニューブックのような形態を設定可能。各商品の画像をタッチすることで注文ができ、おすすめ商品の訴求にも役立つほか、券売機のようなボタン形式のメニュー表示も可能。

  • 画面設定のイメージ(左:フリーレイアウト形式 右:ボタン形式)

    画面設定のイメージ(左:フリーレイアウト形式 右:ボタン形式)

「FoodFrontia KIOSK」の商品メニューなどのデータは、「FoodFrontia」で利用されるPOSレジと一括管理ができる。「FoodFrontia KIOSK」と「FoodFrontia」を併用する店舗では、メニュー変更時に端末ごとにデータ更新をする必要がなく、データ管理の業務負担を削減する。複数店舗をチェーン展開する企業は、本部におけるデータ更新作業も省力化できる。

「FoodFrontia KIOSK」のみの導入店でも、設定によりモバイルオーダーやフードデリバリーサービスと連携した運用が可能。テイクアウトを含むモバイルオーダーやフードデリバリーの注文が入ると、「FoodFrontia KIOSK」側の操作なしで利用データが自動蓄積されるため、売上分析などにデータを活用できる。管理用のPOSレジ端末を別途導入する必要がないため、システム導入コストの削減にも貢献する。