セキュリティベンダーのSophosは10月21日、セキュリティ運用サービスを提供するSecureworksを買収する計画を発表した。買収金額は1株あたり8.5ドルで、総額8億5900万ドル(2024年10月22時点の日本円換算で約1300億円)を見込む。取引は現金で行う。
買収完了は2025年初の見通し
Sophosは英国のサイバーセキュリティ企業で、ファイアウォール、エンドポイント、マネージドサービスなどを提供する一方、Secureworksは米国ベースのセキュリティサービス企業で脅威の検出と対応をサービスとして提供している。
Secureworksは2011年にDellに買収されており、現在でもDellが80%近くの株式を保有。8月にDellが売却先を模索しているという報道が出ていた。買収金額は、過去90日間のSecureworksの株価に28%のプレミアムをつけた1株あたり8.5ドル。
買収後、両者のソリューションを統合して、大企業から中・小規模企業向けまでを対象とする「幅広く強固なセキュリティポートフォリオを構築する」としている。
Sophos CEOのJoe Levy氏は「SecureworksはTaegisプラットフォームを通じて市場をリードするソリューションを提供しており、業界のリーダーであるSophoのセキュリティソリューションとMDRを組み合わせることで、市場における地位を強化し、あらゆる組織に効果を提供する」と狙いを説明している。買収は2025年初めに完了を見込んでいる。