Rust Project Developersは現地時間2024年10月17日、公式ブログで最新版となる1.82.0のリリースを明らかにした。RustはWindowsカーネルモジュールの開発コードに用いられるなど、注目を集めている。Windows版のインストールはダウンロードページからrastupを実行し、WSL(Windows Subsystem for Linux)を含むLinux版は「curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh」でインストール後に「rustup update stable」に更新できる。本バージョンはパッケージ情報を表示する「cargo info」コマンドを追加し、64ビットARM上のmacOSがティア1、macOS上でiOSアプリケーションを実行できるMac Catalystのターゲットがティア2に昇格した。

  • Rust 1.82.0

Rustに関する情報を取得するには拡張機能のcargo-informationなどが必要だったが、本バージョンからはRust本体やローカルパッケージなどのバージョンを容易に参照できる。メソッドの戻り値などの取得に用いるRPITIT(Return-position impl trait in trait)型をシンプルな記述で利用可能になり、外部および内部コードの安全性を確認する「unsafe extern」、APIの安定化も図った。より詳細な変更点はリリースノートを参照してほしい。