セブンのポイントが世界中で使えるように
「セブン‐イレブン・アプリのダウンロード数は現在2600万超、そこに国内約8600万人のアクティブな『Vポイント』ユーザーとの接点が生まれることで新たなシナジー効果が期待できる。今まで当社を利用していなかった方を新たなお客様としてお迎えできるのではないか」と語るのは、セブン‐イレブン・ジャパン社長の永松文彦氏。
セブン‐イレブン・ジャパンと三井住友カードなど、3社が連携し、10月15日から新たなポイントサービスを始める。セブン‐イレブンの店舗でスマートフォンから三井住友カードのタッチ決済を利用した場合、最大10%のVポイントを貯めたり、使えたりするサービスだ。
Vポイントは今年4月に、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が手掛ける『Tポイント』と三井住友フィナンシャルグループの『Vポイント』が統合して新生Vポイントがスタート。世界1億店舗のVisa加盟店で利用できるため、セブン‐イレブンのポイントが世界中で使えるようになる。
国内では近年、ポイントサービスを含めた決済サービスが乱立。楽天の『楽天ポイント』やNTTドコモの『dポイント』、KDDIのスマホ決済『au Pay』とローソン系の『Pontaポイント』を合わせたユーザーはそれぞれ1億人規模。また、LINEヤフーはスマホ決済の『LINE Pay』と『PayPay』を統合するなど、通信事業者を中心とした各社による利用者囲い込みの競争が激化している。
そうした中での、今回のセブン‐イレブンと三井住友カードの連携。世界中のVisa加盟店で利用できるという金融面での強みを生かして、先行する通信事業者に対抗することはできるか。