Microsoftは現地時間2024年10月5日、Python in Visual Studio Codeの10月更新を公式ブログで報告した。インストール済みの場合はVisual Studio Codeの更新機能で、未インストールの場合はVisual Studio Codeの拡張機能管理や、Visual Studio Marketplace(PythonJupyterPylance)から拡張機能を入手できる。本バージョンはカバレッジテストや、Problem Matcher機能のサポート、Pylance言語サーバーモードを整理した。

  • カバレッジテストの実行結果(以下、公式ブログより)

    カバレッジテストの実行結果(以下、公式ブログより)

従来のVisual Studio Codeでカバレッジテストを実行するには、Coverage Guttersなどの拡張機能が必要だったが、本バージョンからは標準で実行可能になった。ただし、Pythonであればpytest-cov、もしくはCoverage.pyなどプロジェクトに応じたカバレッジパッケージは必要だ。カバレッジテストの実行結果は「TEST RESULTS」に出力される。

ログから特定のエラーやアラートを正規表現で解析し、注釈を表示するProblem Matcher機能だが、Microsoftによればもっとも多いリクエスト機能の一つだった。本有効にするにはtask.jsonに「"problemMatcher": "$python"」と記述する。Pylance言語サーバーモードは既定モードとパフォーマンスを優先したライトモードを、機能に応じて選択可能になった。また、Visual Studio CodeをmacOSやLinuxから使用する場合は、ターミナルを開く前にPythonのスタートアップスクリプトを実行して、コマンドの再実行をはじめとするシェル統合体験も享受できる。

  • シェル統合した状態のVisual Studio Code

    シェル統合した状態のVisual Studio Code