日本ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は9月30日、AI搭載ネットワーク管理ソリューション「HPE Aruba Networking Central」にOpsRampを統合し、CiscoやJuniper Networks、Palo Alto Networksなどのサードパーティ製ネットワーク機器を監視する機能の追加と、AI機能で得たインサイトにもとづいた対応の拡張を発表した。

新機能の概要

新機能では、ネットワークデバイス構成エンジンが改善され、ネットワーク可観測性を拡張し、AIインサイトにもとづいてAIが生成するネットワーク最適化機能も強化されている。

2023年にHPEが買収したOpsRampにより、さまざまなベンダーが提供する無線アクセスポイント、スイッチ、ルータなどのネットワーク機器やファイアウォールから得たインサイトがHPE Aruba Networking Centralに追加され、ネットワーク状況の可観測性が向上するとしている。

これにより、異機種が混在するネットワークの盲点を解消し、健全性の監視・迅速なトラブルシューティングを可能するとのこと。HPE Aruba Networking Centralが持つ、利用者の体験を監視するDigital Experience Monitoring(DEM)機能にHPE Aruba Networking User Experience Insight(UXI)監視機能を統合することで、インサイトを強化。HPE Aruba Networking UXIセンサとの組み合わせにより、ユーザーからアプリケーションにわたるSLA(サービスレベルアグリーメント)の順守状況を継続的に監視できるという。

大規模なネットワークを効率的に構成する支援にあたり、HPE Aruba Networkingの有線、無線、ゲートウェイ製品を構成するための構成モデル、新しい階層型構成機能、90の新しいAPIをHPE Aruba Networking Centralのデバイス管理機能に追加している。

AI Networking機能は10月中にパブリックプレビューで利用可能となり、サードパーティ製機器の監視、UXIの統合、一部のデバイス構成機能は2024年末までにパブリックプレビューへの追加を予定している。