NTTコミュニケーションズ（以下、NTT Com）を代表機関としたコンソーシアム（NTT Com、相鉄バス、先進モビリティ、東海理化、スタンレー電気、パナソニックコネクト、ドコモ・テクノロジ、NTTテクノクロス、NTTデータ経営研究所）は9月30日、横浜市と共同で自動運転バスの走行に関する実証実験を10月8日まで実施することを発表した。

今回の実証では、最先端の通信技術と路車協調システムを活用して混雑エリアにおいても安全に自動運転が実現可能かを確認する。自動車などの移動を伴う通信において、IOWN（Innovative Optical and Wireless Network）の構成要素の一つであるCradioを用いて複数の無線通信品質の劣化を予測し未然に切り替える。

  • 実証イメージ

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先端通信技術を活用した遠隔監視システムの実現に向けた検証

自動運転車両の走行には車両情報や映像によるリアルタイムでの遠隔監視が必要であり、特に通信品質のゆらぎが大きい混雑エリアでは安定した通信システムと適切な映像処理が求められる。

そこで、実証ではIOWNの構成要素であるCradioを用いて複数のネットワークサービス（ローカル5Gおよび5Gワイド）の無線品質の劣化を予測して未然に切り替える通信システムの検証と、映像伝送の遅延やカクつきを最小限に抑えるAV-QoSについて検証する。

路車協調システムによる安全な自動運転サービスの実現に向けた検証

信号などの道路設備がなく死角の多い環境での走行が想定されるエリアでは、走行区間の一般車両や歩行者などの路肩情報を収集して車両制御や遠隔監視に活用することが必要とされる。

今回の実証では既設の道路灯をAIカメラが搭載されたスマート道路灯に置き換え、走行区間へ侵入可能性のある一般車両や歩行者を検知し、適切に遠隔監視室へ通知可能か確認する。また、路肩にある設備を用いて一般車両や歩行者へ自動運転車両の走行について通知し、安全性の向上が図れるかも合わせて検証する。

  • 運行ルート

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