SCSKは9月27日、製造現場向けのデジタルを活用したソリューション「Duetics(デュエティクス)」に、設備機器の異常検知および従業員の作業分析をプログラミングレスかつ自働化された分析プロセスで行うサービスの実装を目的に、ブレインズテクノロジーとの協業を開始することを発表した。

サービス提供開始日は10月1日。異常検知は月額30万円~、作業分析は一括で300万円。なお、作業分析は1カ月間のトライアルプランを別途提供可能だという。これらの価格にはハードウェアなど初期導入費用や保守費用を含まない。

サービスの特徴

Dueticsの異常検知アプリケーションとしてブレインズテクノロジーの異常検知ソリューション「Impulse」を活用することで、設備や機器の異常検知や従業員の作業分析を自動化し、設備の故障停止や異常動作を事前に防ぐプロアクティブな設備保全の実現、従業員の作業ミス軽減、作業効率の向上による生産性向上を図る。

  • Dueticsが提供するソリューションの全体像

    Dueticsが提供するソリューションの全体像

プログラミングレスによる設備・機器の異常検知の実装

今回の協業により、従来はデータサイエンティストが必要とされていた異常検知をプログラミングを使わずに実行できるようになる。異常検知の予兆に向けた実装だけでなく、異常検知の分析プロセスも自働化されているため、製造現場内でデータ特性に基づく分析が可能になるという。

精度の高い従業員の作業分析

作業品質やパフォーマンス改善を目的とした作業分析を正確に行うためには、作業を行う従業員の挙動を正しく検知する骨格検出と、器具や製品の位置を正しく把握する物体検出の2つの分析モデルが必要とされる。

Impulse はこれらの分析を同時に行うことで、関連付けされた精度の高い分析が可能なため、作業誤りの検出による品質改善だけではなく、製品別・工程別の作業時間計測によるパフォーマンス分析によって作業効率化に向けたアクションを可視化できる。