物流システム機器の総売上は過去最高の6139億円【日本ロジスティクスシステム協会が発表】

(公社)日本ロジスティクスシステム協会(以下、JILS)は9月17日、2023年度における「物流システム機器生産出荷統計」を公表した。

 

調査によると、2023年度の物流システム機器の総売上は前年比3.1%増の6139億円だった。前年に続き、総売上は6000億円を超え、過去最高水準を更新した。売り上げ件数は、前年と比べて7928件増の11万8357件となった。

 

業種別売上を見ると、「輸送機器・部品」が前年に比べて7ポイント増の12.6%、「卸・小売」は同11.9ポイント増の27%となり、この2業種での導入が進んだ。

 

各種機器別の販売動向はばらつきが目立った。

 

前年と比べて増加したのは「台車系」で45.9%増、「垂直搬送機」は18.8%増、WMSなどを含む「コンピュータ」は4.8%増だった。

 

一方、減少したのは、「自動倉庫」の5.1%減、「コンベア系」は8.9%減、「仕分け・ピッキング系」が25.5%減、「回転棚・移動棚」0.6%減、「棚」2.8%減、「パレタイザ/デパレタイザ」は25.6%減だった。

 

JLISは調査結果を踏まえ、「産業界の持続的な発展に貢献するためにも、さらなる技術革新と標準化を推進し、安全で環境負荷の少ない物流システム機器を提供することが重要である」と結論付けた。