エクサウィザーズのグループ会社であるExa Enterprise AIは9月17日、IR Techサービス「exaBase IRアシスタント」に日英書き起こし機能を実装したことを発表した。これにより、英語によるIR面談や日英逐次通訳が同席するIR面談を原文で全文書き起こしして、和文に要約された議事録を作成可能となる。海外投資家の対応を効率よくデータベース化できるよう支援する。

  • AI議事録生成に日英書き起こし機能を実装した

    AI議事録生成に日英書き起こし機能を実装した

議事録生成機能に日英書き起こしを実装

IR業務において、株式市場との対話の記録である議事録は極めて重要かつ有益なデータとされる。株式市場との対話として海外機関投資家の対応も重要であり、英語面談を日本語で記録し経営層へのレポーティングを行うことは、IR現場における課題の一つでもある。

そこで、同サービスは、多様なLLM(Large Language Models:大規模言語モデル)を活用することで、英語のみの面談と日英逐次通訳が入る面談のいずれにおいても、話された言語での全文書き起こしと、それらに基づく和文要約を可能とする機能を実装した。この機能は年内は無償提供するが、将来的にはオプション機能として有料化する予定とのことだ。

議事録を構造化する「カスタム・カテゴリー機能」

IR業務においては、投資家からの質問事項を構造化して蓄積していく作業が求められる。これまで同サービスではあらかじめ実装された14のカテゴリーに基づき質問をカテゴライズ可能だったが、今回カスタマイズ可能な「カスタム・カテゴリー機能」を実装。

自社のセグメント情報や自社固有のフォーカス内容に基づき、具体的にどのような質問が投資家側から出ているのかを包括的にレビューできるようになる。

辞書登録機能を実装(予定)

既存サービスにおいても、IRで用いられる財務に関する用語はあらかじめセットされたワーディングを認識する仕組みが実装されている。今後、利用企業の業種や業界に特化した専門用語などを個別登録できる機能を10月以降に実装予定とのことだ。