LegalOn Technologiesは9月10日、AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」上で製薬業界向けの法務コンテンツを強化することを発表した。今回新たに医療機器預託販売契約のひな形を提供開始したほか、今後は医療機器保守契約など関連するひな形の提供を順次拡充する予定だという。

  • LegalOn Cloudは製薬業界向けの法務コンテンツを強化する

    LegalOn Cloudは製薬業界向けの法務コンテンツを強化する

製薬業界向け法務コンテンツ強化の背景

製薬業界に関しては「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(通称:薬機法)があり、医薬品などの製造や販売に関するルールが定められている。薬品の製造販売や新薬の研究開発においてはさまざまな企業との取引や施策の実行が求められるが、薬機法が定期的に改正されるほか、GCP省令、GMP省令、GVP省令など関連する省令がも多く、法令遵守の徹底は法務担当者にとって難易度の高い業務とされる。

LegalOn Technologiesではすでに製薬業界向けの法務コンテンツとして、治験契約や製造販売後調査・安全管理に関する業務委託契約、コ・プロモーション契約などの契約書ひな形を提供している。今回は新たに医療機器預託販売契約のひな形を提供開始する。

製薬業界向け法務コンテンツの例

自動レビューでは、これまでに共同研究開発契約や共同出願契約などのレビュー類型、独禁法の観点から共同研究開発契約の審査を支援する機能を提供し、製薬業界における契約審査を支援してきた。

また、自動レビュー機能は製薬業界で締結される共同研究開発契約、共同出願契約、特許ライセンス契約に対応。共同研究開発契約においては対企業と対大学研究機関のどちらにも対応するとともに、共同研究や特許に関するチェックポイントにより製薬業界の契約業務を支援する。

LegalOn Cloudでは製薬業界に特化したひな形として、治験契約(医療機関との二者契約)、治験に関する業務委託契約(開発業務受託機関との二者契約)、製造販売後安全管理に関する業務委託契約、製造販売後調査等に関する業務委託契約、医療機器賃貸借契約、医療機器預託販売契約、コ・プロモーション契約、コ・マーケティング契約を提供する。