台風の多い時期でもあるこの9月は、災害に備えつつ知識を深めるために「防災月間」とされている。8月8日、宮崎県日向灘を震源とするM7.1の地震が発生し、政府は初めて南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表した。また、8月22日にマリアナ諸島近海で発生した台風10号は日本各地の広い範囲に暴風・大雨をもたらし、多くの被害が出た。
楽天モバイルは9月9日、災害時に役立つ情報として公式ブログを更新。スマートフォンでできる災害が起きる前の準備としていくつかの対策が紹介した。本稿では、そのうちの3つの事前準備を紹介しよう。
(1)緊急速報をオンにする
地震の揺れを感じる前に、スマホから警報音を鳴らしてくれるのが緊急地震速報だ。アラームが聞こえてからの数秒間でも、机の下にもぐる、料理中の火を消すなどの行動ができるため、緊急速報を事前にオンにすることは有効だ。
ただし、Android製品とiPhoneの設定方法が異なる。
Android製品の場合
1. 「設定」アプリを開く
2. 「アプリと通知」をタップする
3. 「詳細設定」をタップする
4. 「緊急速報メール」をタップする
5. 「緊急速報メールの許可」をオンにする
iPhoneの場合
1. 「設定」アプリを開く
2. 「通知」をタップする
3. 画面を一番下までスクロールし「緊急速報」をタップする
4. 「緊急速報」をオンにする
(2)災害用伝言版(web171)を事前に体験してみる
災害用伝言板とは、自身の安否情報を登録し、家族や知人に伝えることができるサービス。震度6弱以上の地震など、大きな災害が発生した場合に無料で利用できる。平常時にも利用できる機会があるため、一度事前に体験してみてはいかがだろうか。楽天モバイルでは、以下の日程で体験サービスを提供している(2024年9月9日現在)。詳細はこちらのサイトから。
・毎月1日、15日 00:00~24:00
・正月三が日(1月1日12:00~1月3日24:00)
・防災週間(8月30日~9月5日)
・防災とボランティア週間(1月15日~1月21日)
(3)デュアルSIMの設定を行う
デュアルSIMとは、1台のスマホに2つのSIMを有効にすることで、2つの回線を使い分け、異なる電話番号を利用することができる機能のこと。それぞれで異なる携帯キャリアとの回線契約が可能なため、災害時、一方の携帯キャリアが通信できなくなってしまった際に、もう一つの携帯キャリアで通信できる場合があるとのことだ。
携帯電話会社の料金プランによって、月額料金や請求金額の仕組みなどは異なる。複数の料金プランを組み合わせれば、トータルで支払う月額料金を抑えられたり、ライフスタイルに合った使い方が可能になったりするという。
また、SIMカードごとに別々の携帯電話会社と契約していれば、片方が通信障害で利用できなくても、もう片方のSIMカードでインターネットに接続できる可能性がある。通信障害でスマホ決済ができないような事態でも対処できるだろう。