NECは9月3日、公共施設などにおける入場時の混雑緩和の実現に向けて、生体認証技術により立ち止まることなく一度に多人数を認証するシステムを9月に日本、アメリカ、シンガポールを中心にグローバルで販売開始すると発表した。
新認証システムの概要
新システムは、顔認証技術と身体の特徴から人物を照合する技術)を用いることで、事前に設定した入場エリア内の人物をスピーディに検出し、混雑下でもその人物の認識を継続できる。
多人数が立ち止まらずに自然に歩きながらでも検出可能なため、リアルタイムで1分間に100人認証できる。従来の入場管理システムのように、一人ずつ順番に通過させるためのゲートが不要で、行列を解消してスムーズな入場を実現する。
新認証システムの特徴
新システムは、最小構成として、ハードウェアアクセラレーション技術を組み込んだ手のひらサイズの小型エッジ端末とカメラ1台から導入が可能。そのため、多様な場所での導入やコスト面で効率の良い増設を実現する。
また、企業のニーズに応じたシステムを柔軟に実装でき、「Bio-IDiom Services ID連携」による生体認証・ID連携機能など、幅広いアプリケーションと接続し、多様な活用が可能。将来的には、ARグラスなどと組み合わせることで、セキュリティとホスピタリティの両立も実現する計画だという。