工具・資材EC「トラノテ」、カウネットの購買管理システム「べんりねっと」と連携 大手企業への販路拡大

大都は8月29日、工具や資材等の事業者向け通販サイト「トラノテ」において、コクヨグループでEコマースサービスを提供するカウネットの大規模・中堅企業向けクラウド型購買管理システム「べんりねっと」とのパンチアウト連携を開始した。これにより「トラノテ」の商品を「べんりねっと」のシステムを通じて購入可能となる。主に建設業や製造業などの顧客に対し、工具や資材等の調達における新たな選択肢を提供する。

大都は、大工道具の卸問屋として創業した1937年以来より事業者向けのビジネスを展開しており、2023年2月にオープンした事業者向け通販サイト「トラノテ」においては、工具や資材等を中心に約390万品番を取り揃えている。商品の需要と供給のバランスに応じて柔軟に売価を調整する独自システム「ダイナミックプライシング」を採用し、取引先メーカーに在庫を置く仕組みをとることで自社倉庫への設備投資を減らし、最適価格での販売を実現している。

▲工具や資材等を中心に約390万品番そろえる「トラノテ」

一方、カウネットは、テクノロジーとクリエイティビティで、全ての働く人に価値ある体験を生み出す取り組みを推進。「べんりねっと」は、間接材全般の購買を一元管理できる大規模・中堅企業向けクラウド型購買管理システムで、間接材の購買を見える化し、業務効率化やコスト適正化、内部統制の強化を実現できる。

このほど、「トラノテ」と「べんりねっと」は、パンチアウト連携を開始した。パンチアウト連携とは、購買管理システムと外部サイトを連携させることで、外部サイト内の商品を「べんりねっと」のシステムを通じて購入可能になる機能。今回の連携により新たに「べんりねっと」の推奨サプライヤに「トラノテ」が追加されたことで、主に建設業や製造業を中心とした顧客に対し、工具や資材等の調達における新たな選択肢の提供が可能になった。

今回の取り組みについて、大都 代表取締役 山田岳人氏は、「日本の大手企業が工具や間接資材を購入する際、通常は購買管理システムを利用するため、未上場で知名度の低い『トラノテ』単独では検討の対象にすらなりませんでした。しかし、今回『べんりねっと』との連携により、トラノテが大手企業の購買活動に貢献できるようになると確信しています」と話す。

▲大都 代表取締役 山田岳人氏

さらに山田代表は、「『トラノテ』の利用によるメリットは、コスト削減、納期短縮、そしていつもの商品を変わらず購入できる点です。『トラノテ』はプライベートブランドを展開していないため、いつもご愛顧いただいているメーカーの商品をお得にお求めいただけます。また、今回の提携により、『トラノテ』を支援してくださっているメーカーの商品を、日本を代表する大手企業にお届けできるようになります。『べんりねっと』をご利用いただいている事業会社の皆さまには、『べんりねっと』の『パンチアウト連携』機能に加えて、商品価格をサプライヤごとに一覧で比較できる『サイト間一括検索』をご活用いただき、『トラノテ』の価格競争力について実感いただければと思います。これからも大都のミッション『ハッピートライアングル』の実現に向け、さらなる挑戦を続けてまいります。ぜひ『べんりねっと』」と連携したトラノテをご利用ください」とコメントした。