【台風10号「宅配便」への影響<8月29日時点>】九州への配送を一部休止 九州以外でも遅れの可能性

記録的な大雨を記録している台風10号。その影響を受け、配送事業にも大きな影響が出ている。ヤマト運輸、日本郵便、佐川急便の大手3社は8月29日時点で、九州への荷物の届けや、九州内の営業所業務などを概ね中止している。

台風の動きが遅いことから、8月30日についても、影響が続くとみられる。3社から具体的な発表は出ていないが、九州以外の地域についても、荷物の届けにも遅れが予想されるとしている。

台風の通過後に関しても、道路の破損や冠水などにより幹線輸送に乱れが生じる可能性もあるという。一定期間は配送に遅れが生じる可能性を考慮する必要がありそうだ。

【ヤマト運輸(8月29日11時時点)】

ヤマト運輸は8月29日時点で、全国を発着する荷物について、届けに遅れが予想されるとしている。九州と高知県では、預かりと届けに遅れが生じており、29日は終日、鹿児島県、宮崎県、熊本県、長崎県、佐賀県、大分県の全域と、福岡県、高知県の一部で、荷物の預かり、届け、営業所業務を中止している。

該当地域以外に関しても、配送に遅れが生じる可能性があるため、同社では、「余裕をもって出荷いただきたい」としている。

【佐川急便(8月29日13時30分時点)】

佐川急便は8月29日時点で、沖縄県を除く九州全域で、荷物の預かり・届けを停止している。これらの地域については、営業所の窓口業務を停止する可能性もあるとしている。

四国地方、中国地方、近畿地方に関しては、今後荷物の預かり・届けを停止する可能性が高いとしている。

台風通過後についても、幹線輸送に乱れが生じることが見込まれているため、通常よりも時間を要する可能性があるという。

【日本郵便(8月29日16時時点)】

日本郵便は8月29日、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県で、終日郵便局などの業務を休止。福岡県、佐賀県、大分県では、15時以降、配達・集荷・取集の業務を休止した。

8月30日については新たに、山口県、徳島県、高知県、愛媛県、福岡県、佐賀県、大分県で業務を休止。広島県では、配達・集荷・取集の業務を休止するとしている。