大同生命保険、コミュニティーサイトを運営 ECに関する悩みも投稿 

大同生命保険が新たな取り組みに着手している。大同生命保険は2021年3月、社長などが声を掛け合うコミュニティーサイト「どうだい?」を開設した。「どうだい?」では、建設業や製造業、EC事業に関する悩みが投稿されている。質問者の投稿に対して登録者が回答し、活発なコミュニケーションが行われている。

「どうだい?」の開発理由について、「コロナ禍によるデジタル化の加速が進んだことが大きく関係している。経営者にとっても、事業自体が苦境に立たされたり、気軽に経営者同士で情報交換をすることも難しくなった。そこで、経営者が声を掛け合ったり、課題解決ができる場の提供が必要だと感じていた」(お客さまバリュー開発部 宮本陵太朗課長)と説明する。

「どうだい?」は現在、ネット戦略の専門企業がネット集客への相談の回答をきっかけにビジネスマッチングを実現しているという。EC企業からはさまざまな声を寄せられているという。

▲「どうだい?」の投稿画面

大同生命の契約者のほとんどが中小企業だが、とりわけ零細企業や家族経営といった小規模なところが多い。そのため、悩みもECサイトの運営のほか、社長としてあるべき姿や人間関係、経営の方針など、事業運営に関わる悩みも多いという。 

現在の登録会員数は約7万2000人だ。今後は10万人の規模にまで成長させたい考えだ。「圧倒的なボリューム数を増やしていきたい」(同)と話す。EC企業の登録会員数も増やし、「ECはECでも、さまざまなジャンルの企業数を増やし、他の事例や投稿を見て、参考にしてほしいと思っている」(同)と展望を話す。