アダストリア、AMRによる搬送自動化の実証実験 グループ最大級の物流センターで自動化推進

アダストリアとグループ物流子会社であるアダストリア・ロジスティクスはこのほど、グループ最大級の物流センター「アダストリア 常総DC」において、Gaussy社が提供する倉庫ロボットサービス「Roboware」を導入し、AMR(自律走行搬送ロボット)による搬送作業の自動化を目的とした実証実験をスタートする。業務効率の改善に加え、作業負荷の軽減や人手不足解消、安全な労働環境作りを目指す。

アダストリアは、グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など、グループで30を超えるブランドを国内外で約1500店舗展開するカジュアルファッション専門店チェーン。アダストリアグループの物流業務を担うアダストリア・ロジスティクスにおいて、グループ全体の商品流通を一括管理し、国内7カ所の物流拠点から、全国約1200のグループブランド店舗、および自社EC「.st(ドットエスティ)」の商品を購入した消費者へ、スピーディかつタイムリーな在庫管理・流通加工・配送を行っている。

アダストリアグループでは、中期経営計画が目指す売上成長、業容拡大に備えた物流ネットワークの最適化を進めている。2022年にはEC物流センターに自動化設備を導入し、全面リニューアルをしたほか、2023年には庫内の従業員やトラックドライバーへの働きやすさを意識し、グループ最大級となるtoB物流拠点「アダストリア常総DC」を開設するなど、効率的かつスタッフにとって働きやすい物流オペレーションを実現するために、自動化機器の導入を含めた先進的な取り組みを行っている。

アダストリアとアダストリア・ロジスティクスはこのほど、物流センター「アダストリア 常総DC」において、Gaussy社が提供する倉庫ロボットサービス「Roboware」を導入し、AMR(自律走行搬送ロボット)による搬送作業の自動化を目的とした実証実験を9月よりスタートする。

今回導入する「Roboware」提供のAMR「Flex 600-L」は耐荷重600kgで、フォークリフトの代替として位置づけられており、入庫~保管までの工程間搬送、ピック~仕分けエリアまでの工程間搬送で実証実験を行う。

▲ForwardX社製AMR「Flex 600-L」

アダストリアグループでは、働“人”が主役となり、安心・快適に働ける物流センター運営に取り組んでおり、AMR導入が業務効率の改善だけではなく、作業負荷の軽減や人手不足解消、安全な労働環境づくりにも寄与するとしている。

今後も社内外のパートナーと協業し、物流需要拡大の時代に対応するさまざまな取り組みを通じて、安定した高いサービスを提供していく考えを示した。