ユーグレナ、子ども向け飲料をD2C展開 子どもの偏食に悩む親の努力に寄り添う

健康食品や化粧品通販のユーグレナは8月1日、主力ブランド「からだにユーグレナ」から「子どもの栄養サポート」シリーズの展開を開始した。既存の「からだにユーグレナ」とは違い、店頭での販売は行わない。ECに特化し、D2Cで販売するという。「子どもの偏食に頭を悩ませる親世代の努力に寄り添う」というコンセプトを掲げている。

 

ユーグレナが子ども向け商品を展開するのは初めて。ユーグレナによると、子ども向け健康食品市場の規模は、定義にもよるが、菓子類を除いて、100億円以上だとしている。「子どもの栄養サポート」シリーズは、3歳から9歳の子どもを持つ家庭を対象にしており、その市場規模は、同社の独自調査で73億円程度あるという。

「子どもの栄養サポート」シリーズは、1カ月分24本入りで、税込4354円となっている。子ども向けの健康食品としては高価格帯だが、子どもの栄養や偏食のケアに対して意識が高い層を取り込めると考えているという。

ユーグレナのサステナブルブランド戦略部でD2C食品ブランドのブランドマネージャーを務める三重啓次郎氏によると、「からだにユーグレナ」について消費者調査を行ったことがあるという。同調査では、「子どもと一緒に飲んでいる」というユーザーが多いことが分かったとしている。ユーグレナに含有される、59種類の豊富な栄養を摂ってもらえれば、子どもの偏食をケアしたい親世代に価値を届けられると考えたという。

 

「現代の、仕事をして忙しく、子どもの食事のケアに課題を抱える親世代の中には、自分が子どもだった時に野菜を豊富に食べさせてくれた自分の親と自分を比べて、罪悪感を感じてしまう人もいる。こうした親たちの努力に寄り添うような製品にしたい」(三重マネージャー)としている。

 

ユーグレナでは、子ども向けの健康食品として、ふりかけ、だしといった別ジャンルの食品の開発も検討しているという。

 

シリーズのプロモーションに当たっては、ウェブ広告を展開する。その他、学校給食や自治体のイベントともコラボし、貢献度をPRしていく予定だという。ユーグレナによると、沖縄県石垣市の給食センターに、ユーグレナ入りの、サラダめんやふりかけを導入することが決定しているそうだ。