トヨタが初の「是正命令」 求められる個と全体の見直し

デスク「トヨタ自動車が直面している自動車の量産に必要な『型式指定』の不正問題で、初めて是正命令を受けたね」

記者「国土交通省の監査の結果、新たに7車種の不正が判明。トヨタは申請とは異なる状態で不正に試験を行っており、国交省はトヨタに再発防止策の策定と実施状況の定期的な報告を求めています」

デスク「原因は何なの?」

記者「トヨタ側は『現場と経営の両面にあった』としており、法律に則って正しい認証業務を実施するための仕組みや体制に見直すと共に、認証プロセスの責任と権限を明確化。正確なデータ管理など基盤の整備を進める考えです」

デスク「生産する台数が増え、自動車の構造自体も複雑化し、現場が逼迫。経営側も認証業務全体における理解と関与が不十分だと言われているね」

記者「会長の豊田章男氏が『認証に関わる業務の全体像を把握している人は自動車業界に1人もいないと思う』と発言していたように、個の在り方を見直しながら全体も把握するという全体最適の視点が求められます」

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