Repro、店舗アプリ利用実態調査「アパレル編」公開 アプリを知ったきっかけは「店員からの案内」が57.8%

Reproはこのほど、店舗アプリのインストール前後の利用状況に関するユーザー調査を実施し、「店舗アプリについての利用実態調査 2024 アパレル編」を公開した。店舗アプリを知ったきかっけは「店員からの案内」がもっとも多く、来店や購入頻度が増えた人は3割超いることなどがわかった。

マーケティングソリューションの提供によりWebとアプリの収益最大化を支援するReproは、店舗アプリを利用したことがある1030名を対象実施した「店舗アプリについての利用実態調査」(調査期間1月26日~28日)について、「スーパー・コンビニ・ドラッグストア編」「アパレル編」「飲食編」の3部にわたり調査結果をまとめており、第2弾となる「アパレル編」の調査結果を公開した。

「店舗アプリについての利用実態調査 2024 アパレル編」として、アパレル系のアプリを利用したことがある472名(男性:106名/女性:366名)の回答を集計し、ユーザーが普段どのようにアプリを活用し、アプリにどのような価値を感じているのかに迫った。

店舗のアプリを知ったきっかけをたずねた問い(複数回答)では、「店員からの案内」が57.8%ともっとも多く、「店内の掲示」(35.0%)、「企業のホームページ」(14.0%)が続いた。

「店員からの案内」は、他業種と比較してもっとも多い結果となっており、アパレル系の店舗は他業種の店舗に比べ、商品購入時に店員とのコミュニケーションが多く発生するためだと推察している。

店舗アプリをインストールしたことがあると回答した人に、店舗アプリの利用頻度をたずねたところ、「年に複数回利用している」が52.8%と半数を占める結果になった。アパレルという特性上、シーズンに合わせて商品を購入するユーザーが多いと考えられ、アプリの利用頻度は商品の購入頻度と相関していると言えそうだとしている。

アプリをインストールする前後で行動の変化があったかをたずねた問い(複数回答)では、「特に変わったことはない」が48.1%ともっとも多い結果になった。一方で、「その企業の店舗に来店したり、商品を購入したりする頻度が増えた」が32.2%、「その企業やブランドの情報を積極的に仕入れるようになったと思う」が23.3%と、アプリのインストール後に行動が変化しているユーザーも多くいることがわかった。

アプリインストール前後での行動変化として、「来店頻度や商品の購入頻度が増えた」と回答した人に、その理由を尋ねた問い(複数回答)では、「ポイントを貯めやすい・使いやすいから」が70.4%ともっとも多く、「お得なクーポンが定期的に発行されているから」(62.5%)、「アプリ限定のキャンペーン/セールの情報を得やすくなったから」(36.8%)が続いた。

店舗アプリをアンインストールした経験をたずねたところ、72.9%が「ある」と回答した。

その理由をたずねた問い(複数回答)では、「店舗を使う機会が減った」が66.6%ともっとも多い結果となった。来店頻度はアプリのみで解決できる課題ではないものの、アプリで来店を促す施策を打つことは有効といえそうだとしている。

2位以降は、「初回インストールの特典を使い終わった」(27.0%)、「ポイントやクーポンが魅力的でなかった」(24.4%)という特典に関する理由、「アプリが不便だった」(22.4%)、「プッシュ通知の頻度が多かった」(16.9%)といったユーザー体験に関する理由が続いた。メリットを感じてアプリをインストールしても、アプリの利便性や体験があまりよくない場合はアンインストールに繋がることがわかる結果となった。

これらの結果を受けReproは、「アパレル系アプリの利用頻度は年に複数回利用している人がもっとも多く、次いで月に1回以上利用する人が23.7%という結果でした。また、アプリインストール後、『来店・購入頻度が増えた』『ブランドの情報収集をするようになった』という人が多くいることがわかっています。つまり、月1回以上利用するユーザーのアプリ利用頻度をさらに高め、来店・商品購入に繋げることができれば、売り上げに大きなインパクトを生むはずです」とまとめた。

アプリの利用頻度を高めるためには、ユーザーにアプリの価値を伝え続ける必要があるが、どんなにメリットがあっても「アプリが不便」「魅力的ではない」という理由でアンインストールに至ることがあるとし、アプリから来店・購入へと繋げるサイクルを創るには、プッシュ通知やメッセージ配信などのアプリを通じたコミュニケーション設計がカギとなるだろうとの考えを示した。

本調査結果の詳細は、ReproのWebサイトにて公開している。