The Hacker Newsは8月19日(現地時間)、「Microsoft Patches Zero-Day Flaw Exploited by North Korea's Lazarus Group」において、北朝鮮の国家支援を受けているとみられる脅威グループ「Lazarus Group」に悪用されたWindowsの脆弱性が修正されたと伝えた。修正された脆弱性は「CVE-2024-38193」として追跡されており、悪用されると特権昇格の可能性がある。
脆弱性の情報
脆弱性に関する情報は次のWebページにまとまっている。
脆弱性の情報(CVE)は次のとおり。
- CVE-2024-38193 - WinSock用のWindows補助機能ドライバー(AFD.sys)に解放後使用(UAF: use-after-free)の脆弱性。攻撃者はSYSTEM権限を獲得する可能性がある
脆弱性が存在する製品
脆弱性が存在するとされる製品およびバージョンは次のとおり。
- Windows 11 Version 24H2
- Windows 11 Version 23H2
- Windows 11 Version 22H2
- Windows 11 version 21H2
- Windows 10 Version 22H2
- Windows 10 Version 21H2
- Windows 10 Version 1809
- Windows 10 Version 1607
- Windows 10
- Windows Server 2022, 23H2 Edition
- Windows Server 2022
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows Server 2012
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2008 Systems Service Pack 2
- Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1
脆弱性の影響と対策
対象の脆弱性はセキュリティ関連企業の「Gen Digital」の研究者により発見された(参考:「Gen Blogs | Safeguarding Digital Freedom: How a Gen Discovery Helped to Protect Windows Users Everywhere」)。研究者の報告によると、この脆弱性を悪用する攻撃者は通常のセキュリティ制限を回避し、機密性の高いシステム領域に不正アクセスできるとされる。
脆弱性の深刻度は重要(Important)と評価されており注意が必要。また、Microsoftはすでに悪用の事実を確認済みと報告している。そのため、脆弱性が存在しているシステムを運用している管理者は、影響を確認して速やかにアップデートすることが推奨されている。