簡単に業務アプリケーションをノーコード・ローコードで開発できるプラットフォーム「kintone」。海外向けバージョンの提供も行っており両バージョンを利用するユーザーも増えている。HENNGEは「kintone」の海外向けバージョンと同社のクラウドセキュリティサービス「HENNGE One」の連携を8月19日に発表した。

国内向け、海外向け両バージョンの「kintone」で「HENNGE One」が利用可能に

「HENNGE One」は、SSO(Single Sign-On:シングルサインオン)認証やMFA(Multi Factor Authentication:多要素認証)によるアクセス管理など不正アクセス対策を行える「Identity Edition」、メールやクラウドストレージでのデータの紛失・漏えい対策を行う「DLP Edition」、不審メールやファイル対策と標的型メール対策訓練を行う「Cybersecurity Edition」と安心に欠かせない3つのセキュリティを提供するクラウドサービス。

海外向けに提供するkintone(公式Webサイト)

今回、「HENNGE One」が連携する「海外向けに提供するkintone」は、サイボウズが北米地域、東南アジア、オセアニア地域で提供するバージョンで、国内版がクラウド基盤に自社開発の「cybozu.com」を使用しているのに対し、海外版はAWS(Amazon Web Services)を使用している。8月には米国公認会計士協会(AICPA)で「SOC2 Type2」保証報告書を受領するなど、海外での基盤固めが進んでいる。

日本企業の海外進出が進む中、海外事業所でも便利な「kintone」利用を望む企業が多く国内版と海外版で統一されたセキュリティサービスの要望が多くあった。今回のサービスにより「kintone」での国内外で統一されたSSOとSMFのセキュアなログインと、国内と海外事業所で同等のセキュリティ運用が可能になる。