Bleeping Computerはこのほど、「Microsoft Edge PDF reader is getting more Copilot AI features」において、MicrosoftがEdgeの組込みPDFリーダーに対して新しいAI機能を実装中であることが判明したと伝えた。この機能は、AIがPDFを解析して「スマートキーワード」を生成するというもので、ユーザーが重要なトピックを発見したり、追加の情報を探したりすることを支援するものになるようだ。

キーワードを抽出して追加情報を探す

Microsoftは現在、さまざまなアプリに対して生成AI「Copilot」の統合を進めている。Edgeの組込みPDFリーダーもその例外ではなく、すでに実装済みの「Copilotに質問する」ボタンでは、ボタンをクリックするだけでCopilotを使って内容の要約を作成したり、重要な分析情報を取得したりすることが可能になっている。

Bleeping Computerによると、開発中のEdgeの最新ビルドでは、Copilotを使用した新しい機能の一部が確認できるという。Leopeva64氏によってX(旧Twitter)に投稿されたビデオでは、既存の「Copilotに質問する」ボタンの横に新たに「Generate smart keywords for this document with Copilot」というツールチップが付いたアイコンが追加されていることを確認できる。

  • ツールバーに新しいアイコンが追加されている 出典:Leopeva64氏

    ツールバーに新しいアイコンが追加されている 出典:Leopeva64氏

このアイコンをクリックすると、PDFドキュメント内の重要と判断されたキーワードが抽出され、クリック可能なリンクとしてハイライト表示される。そしてキーワードをクリックすると、サイドパネルにCopilotが起動して、そのキーワードに関する追加の質問をしたり、関連情報を探し出したりすることができる。

  • 重要と判断されたキーワードが抽出され、Copilotで追加情報を探せる 出典:Leopeva64氏

    重要と判断されたキーワードが抽出され、Copilotで追加情報を探せる 出典:Leopeva64氏

Leopeva64氏によれば、この機能はEdge InsiderプログラムのCanaryチャネルおよびDevチャネルのビルドに実装されているとのこと。ただし、現時点ではまだ一部ユーザーにのみ公開されている段階で、すべてのユーザーが利用できるわけではない。この新機能が気になる場合、Edge Insiderプログラムに参加してCanaryまたはDevチャネルの最新ビルドを試してみるといいだろう。