グラフィックアイテム販売のグラニフ、クレカ不正利用を9割以上削減 「O-PLUX」を導入

グラニフはこのほど、公式ECサイトにおける不正対策強化の取り組みを公開した。かっこ社の不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」の導入により、クレジットカード不正利用の9割以上を削減した。

グラニフは、Tシャツや雑貨をはじめとしたグラフィックアイテムの企画・製造・販売などを手がけている。“Graphic is My Life.”のブランドメッセージのもと、さまざまなグラフィックアイテムを通じて、あらゆる人が自分らしく、豊かになる暮らしを提供している。

このほど、公式ECサイトにおける不正対策強化の取り組みを公開した。2024年6月に発表されたクレジットカード不正利用被害額は、121.4億円と、前年同期とほぼ同額となっており、2023年同様に年間540億円を超える被害額に達する恐れがあり、EC事業者における不正対策の重要性は増している。

グラニフでは、2003年より公式オンラインストアを運営しているが、2022年頃よりクレジットカードの不正利用が急増。トライアルにて導入効果を確認したのち、不正対策として、不正注文検知サービス「O-PLUX」を導入した。

かっこ社の提供する「O-PLUX」は、データサイエンスを活用した独自の審査ロジックにより、不正注文をリアルタイムに検知し、クレジットカードのなりすまし注文、不正転売・悪質転売、後払い未払い等の不正被害の防止及び審査業務の自動化を実現するクラウドサービス。

▲不正注文検知サービス「O-PLUX」の概要

グラニフは、不正利用に対して迅速な対応を講じるため、まずはシステム開発不要のCSV連携で「O-PLUX」を導入した。その後、システム開発が完了した段階で、運用の自動化と審査項目の追加によって、より高度な審査が実現できるAPI連携に切り替えた。これにより、迅速な不正被害対応とシステム開発期間中の対策を実現した。

「O-PLUX」導入直後から効果が見られ、月間40~50件発生していた不正被害が9割以上削減した。