Skyfallは8月9日、社会人1~2年目の正社員(20~25歳)男女を対象に実施した「就活・就職・離職」に関するアンケート調査の結果を公表した。その結果、5割強の若手社員が新卒入社後にマイナスなギャップを感じたことが明らかになった。
同調査は6月14日~6月17日に行われ、新年度が始まって約3カ月のタイミングで就職活動時と実際に入社した後のギャップを中心に調査している。有効回収数は1000サンプル。
半数以上が「マイナスなギャップを感じた」
社会人1~2年目の正社員(20~25歳)を対象に「就職活動の際に思い描いていた、理想の職場」について尋ねると、「人間関係が円滑である」が51.4%で最も高く、次いで「給与が高い」が48.7%、「休暇取得がしやすい環境である」が44.6%。一方で、「実力主義で評価される」と「若手の裁量が大きい」は、どちらも10%に満たない結果となった。
続いて、社会人1~2年目の正社員(20~25歳)を対象に「初めて入った企業の入社後にどれくらいマイナスなギャップを感じましたか?」と聞いたところ、「入社後にマイナスなギャップを感じたことがある」と回答した人は54.4%にのぼり、そのうち16.0%は「転職を考えるほど大きなギャップを感じた」と回答した。
また、社会人2年目の方が1年目よりも12ポイント高くギャップを感じており、仕事に慣れて会社の雰囲気が理解できるようになると、理想とのギャップを感じる人が増えることがわかった。
「人間関係」や「福利厚生」が原因に
転職経験のある社会人2年目の正社員(20~25歳)と転職経験のない社会人2年目の正社員(20~25歳)を対象に「初めて入社した企業について、悪かった点」について質問したところ、転職経験の有無に関わらず、多くの若手社員が給与の低さに不満を持っていることがわかった。
中でも、転職経験のある社会人2年目(早期離職者)は、同じ会社に勤務し続けている人に比べて「上司に相談しづらい」や「人間関係が円滑ではない」といった問題を感じており、その差は転職経験のない人と比べて顕著であった。「休暇取得がしづらい」「若手の意見が通りづらい」「スキルを習得できる環境がない」などの点でも、転職経験者の方が不満を感じていた。
また、若手社員の多くは給与の低さに不満を抱いているが、実際に転職をする若手社員は人間関係に何らかの事情を抱えていることがわかった。就職活動で重視されている「人間関係」において、早期離職者の多くが入社後に理想とのギャップを感じて退職していることが伺える結果となっている。