NE、「ネクストエンジン」と卸売マーケットプレイス「encer mall」を連携 販路・仕入の拡大を支援

NE(エヌイー)は8月1日、クラウド(SaaS)型 EC Attractions「ネクストエンジン」と、卸売マーケットプレイス「encer mall」を連携するネクストエンジンアプリ「encer mall連携 for 卸会員」をリリースした。これにより、ネクストエンジンを利用する事業者は、「ネクストエンジン」の情報を元に「encer mall」への出品が可能となる。「encer mall」を活用したBtoB-ECの販路拡大の機会を提供する。

NEの提供する「ネクストエンジン」は、複数のネットショップを一元管理できるECプラットフォーム。必要なオプションを追加できる「ネクストエンジンアプリ」で機能の拡張が可能という特徴も備える。

このほど、メーカーと小売店をマッチングする法人限定の卸売マーケットプレイス「encer mall」を連携し、「ネクストエンジン」の情報を元に「encer mall」への出品が可能になるネクストエンジンアプリ「encer mall連携 for 卸会員」をリリースした。

8月中には「ネクストエンジン」内の在庫情報が「encer mall」に連携される「在庫連携機能」、「encer mall」と「ネクストエンジン」の間で注文情報・出荷情報が連携され「受注連携機能」の予定されており、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」「Amazon」などと同じように、「encer mall」の在庫や受注管理も「ネクストエンジン」で行えるようなる。

「encer mall連携 for 卸会員」は無料で利用が可能。また、10月31日までの期間、「encer mall」の会員登録などの条件を満たすとキャッシュバックが受け取れる「【encer mall】ネクストエンジン連携アプリリリース記念キャンペーン」を開催する。

2024年1月、卸売マーケットプレイス「encer mall」をベータ版としてリリースいたしました。

「ネクストエンジン」ユーザーには、自社製品やOEM製品を取り扱う企業が多数存在し、約5割がすでにBtoB-EC(卸売)を行っている。独自のアンケートでも「卸売に興味がある」と回答した企業は7割近くに上った。

一方で、卸売市場に参入する際の課題として、大手企業の確立した流通ネットワークに対する中小企業の競争力の強化が求められている。特定の市場や顧客に依存しすぎることによるリスクを分散するため、複数の販路を持つことや、新しい市場でブランド認知を高めることは重要だが、新しい販路の開拓には労力とコストがかかり、特に中小企業にとっては大きなハードルとなっている。

新たな販売チャネルで卸売・仕入れを行うには作業増加が発生するため、売上増加のためには販路拡大の必要性を感じながらも、その実現に踏み切れずにいる企業は多いとし、こうしたニーズや課題に応えるため、まずは卸会員向けに、ネクストエンジンアプリ「encer mall連携 for 卸会員」のリリースに至ったとしている。

これにより、6200社を超える「ネクストエンジン」ユーザーの商品が「encer mall」に掲載される可能性が広がった。NEは、掲載商品数の増加をきっかけに「encer mall」のマーケットプレイスとしての魅力が一層高まり、最適な取引の場として市場に広く認識されることを期待するとしている。

また、2024年10月には、「encer mall」の仕入れ会員専用の連携アプリのリリースも予定。このアプリでは、「encer mall」での仕入れから、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなど店舗への新規出品作業を簡略化し、販売開始までのリードタイムを削減する。新商品の迅速かつ効率的な市場投入を実現し、ユーザーの販路拡大と売上向上を強力にサポートする。

NEは、今後も「コマースに熱狂を。」というパーパスのもと、eコマースをはじめとするすべてのコマース領域において、革新的かつ効率的なサービスを提供するとし、ユーザーとともに市場の発展と成長を目指し、新たな価値を創造し続けることで、消費者を含めたすべての人たちを「新しい熱狂」の渦に巻き込んでいきたいとの考えを示した。