17LIVE、アジア向け越境ライブコマースの新サービス 1300人のKOLとマッチング

日本最大級のライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」を運営する17LIVEは8月19日、自社が契約する1300人以上の東アジア・東南アジアのKOLとのマッチングが可能な新たな越境ライブコマースサービス「HandsUP Crossborder(ハンズアップ クロスボーダー)」の提供を開始する。東アジア・東南アジアに向けた日本の事業者の越境ECを積極的にサポートする。

ライブコマースソリューション「HandsUP」を展開する17LIVEは、これまで400以上の企業・ブランドに対して、ライブコマースのサービスおよびコンサルティングを提供。導入クライアントからは、ライブコマースのノウハウを活かした越境ライブコマースの要望が多数寄せられており、2023年10月末に台湾のKOLを招聘して実施した初の越境境ライブコマースでは、全国で90以上の店舗を構えるアパレル事業者が全店舗の1日分の合計を超える売上を記録した

8月19日には、日本の商品を台湾など東アジア・東南アジアの視聴者に紹介する「越境ライブコマース」を希望するクライアントと、17LIVEが独自に契約する1300人以上の東アジア・東南アジアのKOLとのマッチングを可能にするプラットフォーム、越境ライブコマース実施にあたってのコンサルティングなどを提供する越境ライブコマースサービス「HandsUP Crossborder」の提供を開始する。

日本の事業者が自社商品の情報を「HandsUP Crossborder」プラットフォーム上に登録すると、該当の商品に関心を持ったKOLが「HandsUP Crossborder」上で応募。その後、KOLの販売データを保有している17LIVEが、応募したKOLの中からクライアントのリクエストや商品に合致するKOLを厳選。マッチングが成立したKOLが、専属スタッフによるサポートのもと商品を販売する。

海外のユーザーへ商品販売には、購入者への配送料や関税、実施費用をはじめとしたコストに加えて、海外発送や言語・現地の法律対応などのリソース問題、海外向けプロモーションのノウハウ不足などのハードルがあり、越境施策参入への大きな障壁となっていた。

「HandsUP Crossborder」では、専属のコンサルティングチームがサポートを行うほか、商品の個包装や保管、配送は全てKOLが担当。KOLとの煩雑なコミュニケーションは専属スタッフが対応することで、コマースの工程において大半の部分を低コストかつ、追加オペレーションなしで実施することできる。KOLとのマッチングは17LIVEによる厳選なる審査のもと行われるため、クライアントの商品に最適なKOLによる販売が可能となり、エンゲージメントの高い販売を実現できるという特徴も備える。

17LIVEが契約しているKOLは、これまでに実施したキャンペーンなどの施策における1施策あたりの平均売上額が180万円、売上上位100人の平均物販月商は3000万円、年間総売上は500億円以上と、ライブコマースにおいて高い実績を誇る。加えて、KOLが抱える総フォロワー数1600万人以上と大きな影響力を有するほか、案件受諾率は80%以上と、万全の体制で国外に販路を拡大したいクライアントをサポートする。

「HandsUP Crossborder」の利用料は月額9万8000円~で、実施内容に応じて相談となる。

17LIVE ライブコマース事業責任者 村井宏海氏は、「当社では、世界のEC市場規模は年々拡大する一方、国内EC市場の成長は鈍化していると見ており、その点を課題として捉えています。このような状況において、これまでの国内向けマーケティング施策に取り組むクライアントの皆さまの支援に加えて、海外に販路を拡大したいクライアントの皆さまをサポートすべく、『HandsUP Crossborder』を始動する運びとなりました」と話す。

「クライアントに適切なKOLをマッチングし、商品について深く理解しエンゲージメントが高まるような配信をお届けすることで、これまでコストやリソースの点で越境施策を断念していたクライアント様に対しても、低コスト・低リスクで新たな販売チャネルを提供できると確信しております。そして我々は最終的には、ライブコマースを切り口とした、EC業界におけるグロースやマーケティングにおける課題の解決を行ってまいります。今後は台湾のみならず、シンガポールなどの東南アジアを中心に、他の国や地域への展開を予定しています。新たなサービスとなる『HandsUP Crossborder』にご期待ください」とコメントした。