さくらインターネットは8月1日、石狩データセンターにおいて「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を約2,000基整備する計画が完了し、生成AI向けクラウドサービス「高火力」は計算能力2.0EFLOPSを達成したことを発表した。

  • 石狩データセンターにおける「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」

    石狩データセンターにおける「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」

2023年6月に同社が発表したこの計画は、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に関する経済産業省の認定を得た。2025年3月末までに完了する予定であったが、多くの引き合いがあり前倒しで整備を進め、2,016基の「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を整備完了したという。

同社は2016年からGPUリソースサービスを提供しており、2024年1月より高性能なGPUを利用可能な生成AI向けクラウドサービス「高火力」を開始。同サービスは、再生可能エネルギー電源100%のCO2排出量ゼロを実現する石狩データセンターから提供している。

2024年1月から第1弾としてベアメタルシリーズ「高火力 PHY」を、2024年6月から第2弾としてコンテナーシリーズ「高火力 DOK」を提供している。今後「高火力」では、時間単位で貸し出しができ、かつ環境構築の柔軟性が高いクラウドシリーズの提供など、サービス拡大を目指す。