日立ヴァンタラ(Hitachi Vantara)は7月29日、業種向けAI対応インフラのポートフォリオ「Hitachi iQ」をグローバルで販売開始すると発表した。日本国内での販売は7月31日から。
第一弾となる「Hitachi iQ」は、「NVIDIA DGX BasePOD」の認定を取得しており、顧客の重要なAIアプリケーションを強化することが可能。並列分散ファイルシステムであるHitachi Content Software for Fileを活用し、高い俊敏性、効率性、処理能力により、洞察までの時間を短縮・最適化することで顧客のビジネス変革を支援する。
NVIDIA DGX BasePODの認定取得は、Hitachi Vantaraのコミットメントを強調するもので、AI活用の最も価値あるユースケースを特定し、顧客がAI導入を成功させるための戦略的ロードマップの作成を支援するとしている。
Hitachi VantaraのChief Product OfficerであるOctavian Tanase氏は、次のように述べている。「NVIDIA DGX BasePODの認定取得は、本ソリューションがNVIDIAの厳格な基準を満たすことを示すだけでなく、広範な帯域幅と高速性能を実現する大幅なアップグレードを意味します。Hitachi iQは、最も要求の厳しいAIワークロードを処理する能力を備えており、常に最先端のシームレスで高速なAI運用をお客様にサポートできます。」
また、NVIDIAのDGXシステム担当シニアディレクターであるTony Paikeday氏は、次のようにコメントしている。「どの組織もデータをインテリジェンスに変えるために適切なAIプラットフォームを構築しようとしています。NVIDIA DGXプラットフォームとソフトウェアを活用したソリューションと、Hitachi Vantaraが持つAIのディスカバリーとプランニングに関する専門知識の組み合わせにより、お客様のAIの能力を強化する基盤構築を支援できます。」
複数の形態で提供される「Hitachi iQ」は、顧客が必要なデータインフラを購入する仕組みを提供し、オンプレミスのパフォーマンスを向上させ、より優れた投資収益率(ROI)を実現可能だという。なお、同ソリューションは、日立が9月4日~5日に開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2024 JAPAN」において、12:30から開催される「SE02-04:生成 AI はデータが全て!社内やクラウドのデータがもつ価値を引き出す方法」の中で紹介される。