セキュアは7月23日、AI画像解析やセンサ設備監視による検知内容を音声やテキスト、映像で通知できるセキュリティシステム「GUARD-FORCE Standard」を開発し、同日より販売を開始することを発表した。

  • 「GUARD-FORCE Standard」概要図

    「GUARD-FORCE Standard」概要図

GUARD-FORCE Standardの概要

GUARD-FORCE Standardは、ビルや商業施設に設置された監視カメラや録画データを有効活用し、業務効率化や安全管理、省人化対策に役立つセキュリティソリューション。

AI画像解析やセキュリティセンサ、設備機器などの接点入力とサイエンスアーツの「Buddycom」との連携により、常駐警備のDX(デジタルトランスフォーメーション)化、店舗や工場での安全管理やマーケティングにも活用できる。

30項目以上の検知が可能なSECURE AI BOXの侵入者検知や特定方向姿勢検知カウント機能を活用し、立入禁止区域への侵入や不審行動、車両や人の混雑状況や設備異常の即時通知が可能。また検知結果はイヤホンで音声をスマホやタブレットでテキストと画像を受け取ることができる。

  • 「Buddycom」との連携により、常駐警備のDX化や店舗や工場での安全管理、マーケティングにも活用できる

    「Buddycom」との連携により、常駐警備のDX化や店舗や工場での安全管理、マーケティングにも活用できる

GUARD-FORCE Standardの活用例

商業施設やビルなどの警備での活用例としては、Buddycomを警備員が装着することで、館内で問題が発生した際には全ての警備員に即時通知が可能。

画像や映像も送信できるため、現場対応に必要な人数や物資などを迅速に判断できる。全警備員への即時通知により、監視センターなどの業務を補完し、警備体制の省人化につながるとしている。

建設現場の安全管理での活用例としては、安全装具が未着用の人物を検知して指定された現場責任者に即時通知することで、事故や怪我を未然に防ぐことができる。

小売店舗におけるマーケティングでの活用例としては、店舗内のカメラ映像をAIが解析し、商品に関心のある来店者や混雑状況を検知可能。

例えば、特定の方向を向いた人に対してBuddycomで通知したり音声を再生したりすることで、よりパーソナライズされた情報を提供できるほか、指定したエリアに滞留する人数をカウントして混雑具合や商品の注目度を調査することも可能だという。

今後はAI画像解析やセンサ設備監視に加えて、特定の顔を検知すると音声で通知して静止画で人物を確認できるAI顔認証対応のアップデート版を開発し、秋ごろの販売開始を予定している。