ライブリード、「おもちゃのサブスク」が堅調 玩具と絵本などセット商品で差別化

ライブリードが運営する「おもちゃのサブスク」が堅実に成長している。2023年10月にサービスを開始してから、「おもちゃのサブスク」の売り上げは、毎月微増だが右肩上りで伸びているという。他社にはないサービス内容とSNSの発信が奏功している。

ライブリードは2023年10月、「おもちゃのサブスク」の事業を譲受した。

「当社には親会社でプラスチック製品の製造や開発を行うリッチェルという会社がある。リッチェルでは、ベビー用品の製造・販売を行っているため、おもちゃのサブスクは親和性が高く以前より注目していた。タイミングよく『おもちゃのサブスク』が売りに出ているのを見て、子会社であるライブリードが事業を継承することにした」(杉谷光雄代表)と説明する。

玩具のサブスクサービスは他にも存在する。他社との違いはサービス内容にある。

「おもちゃのサブスク」では、レンタルの玩具と中古の絵本をセットで提供するプランや、レンタルの玩具とベビー用品をセットで届けるプランなどを用意している。ただ玩具を届けるだけでなく、セット商品を用意することで、他社と差別化を図っている。

「ベビー用品をセットで届けるプランは、親会社のリッチェルの強みが生きている。リッチェルで取り扱っているベビー用品をセット商品として用意している」(同)と話す。

▲「ベビープラン」

「ベビープラン」は2024年5月から提供を開始した。「ベビープラン」では、2500円相当の知育玩具4点(レンタル、1万円相当)と3000円相当のベビー用品1点(プレゼント)を届ける。ベビー用品もランダムで送るのではなく、事前に利用者と連絡を取った上で必要な商品を送るという。

「ベビー用品は『ベビーバス』や『授乳クッション』などをそろえているが、子どもの成長によって必要なものが異なるため、お客さまが選べるようにした」(同)と話す。

SNSでは、新商品の情報のほか、コラムを書いて投稿している。商品のことだけではなく、育児をする母親の困りごとの対処法などを投稿している。コラムをきっかけに「おもちゃのサブスク」を知ってもらえるきっかけになるという。

 

今後も引き続きSNSの発信とインフルエンサーマーケティングを実施し、サービスの認知拡大に注力していく計画だ。