スイーツブランドの『HiOLI』、オイシックスの傘下でIPOへ 商品開発や販路拡大を強化

さまざまなスイーツブランドを展開するHiOLI(ヒオリ)は現在、スイングバイIPO(企業が1度大企業の子会社となってからIPOすること)を目指している。6月27日には、総額8億円の資金調達を実施した。オイシックス・ラ・大地のグループに参加することで、さらなる事業成長の加速を目指していく。

HiOLIは2019年4月にクラフトアイスクリームブランド「HiO ICE CREAM(ヒオアイスクリーム)」、2020年4月にクラフトバタースイーツブランド「Butters(バターズ)」、2022年11月にチーズスイーツ「山ノチーズ」を開設した。

バターを製造する過程で発生する脱脂粉乳をアップサイクルしたクラフトスイーツを販売している。

今回、オイシックス・ラ・大地、UPSIDER BLUE DREAM Fund(アップサイダーブルードリームファンド)からの第三者割当増資、新株予約権付ローンなどにより、総額8億円を調達した。これにより、累計の資金調達総額は15億円になった。

▲『HiO ICE CREAM』

 

HiOLIはシリーズAラウンドより、オイシックス・ラ・大地と資本業務提携を締結し、販路拡大、社外取締役の派遣などリードインベスターとしての支援を受けてきた。オイシックス・ラ・大地グループに加わることで、共同での商品開発、販路拡大などを強化し、今後のさらなる成長を図る。

新たなフェーズに入ることを踏まえ、6月27日、経営体制を刷新した。資本業務提携を主導した平岡晃取締役が代表取締役社長に就任した。HiOLIの創業者でもある西尾修平社長は代表取締役会長に就任した。西尾会長は中長期戦略、新規事業開発などを推進していく。

「当社は酪農家、農家など地方のパートナー企業とともにモノ作りを実施してきた。ブランド作りやモノ作りを通じて、日本の酪農の課題解決のほか、日本のモノ作りをアップデートしてグローバルでも通用するカンパニーにするため、これからも挑戦を続けていく。地方に眠る資産とオイシックス・ラ・大地のグループの強みをうまく融合させ利活用することが、今後の成長戦略において非常に重要だと考えている」(平岡社長)と話す。