ライブコマース事業のCellest、元UUUM執行役員の松山奨氏が顧問就任 経営体制を強化

日本におけるライブコマースのインフラ化を目指し、ライブコマース事業を展開するCellestはこのほど、Pinoeight代表取締役社長 松山奨氏が、7月1日(月)付で顧問に就任したと発表した。事業拡大に伴う経営体制の強化を目指す。

Cellestは、ライブコマースのインフラ化を目指す関西発のスタートアップ企業。ライブを見ながらその場で買い物ができるライブコマース専用のECモールアプリ「WABE」や、ライブコマーサーのプロデュースとマネジメントを行うライブコマース専門事務所「セレスト」などのサービスを運営している。

ライブコマースのインフラ化を実現する事で、実店舗でしか味わえなかったワクワクする購入体験を全国どこからでも楽しめるようになるとし、これまで数百年変わらなかった実店舗ビジネスの歴史に革命を起こすことを目指す。

7月1日付で、元UUUM執行役員であり、現Pinoeight 代表取締役社長の松山奨氏が顧問に就任した。

松山氏の長年にわたるインフルエンサーマーケティングやクリエイターマネジメントに関する豊富な経験、EC業界やファッション業界に対する広範な知識、過去の実践に基づくP2CやD2Cビジネスの経験を通じて、ライブコマース専門事務所「セレスト」、およびライブコマースプラットフォーム「WABE」の経営体制を強化する。これにより、ライブコマーサーや消費者がより安心・信頼できるサービスの提供を目指す。

顧問に就任にあたり、松山奨氏は、「2000年代に楽天に入社した時、『インターネットで洋服など絶対に売れる訳がない』という疑問が業界内にはありましたがガラケー全盛の時代でもファッションECが伸びる可能性を感じ、この業界に飛び込みました。事実、ガラケーのニュース媒体(テキストとアイコンが主軸)などを通じてリアルではあり得ない売れ方をするショップを目の当たりにし衝撃を受けたのを覚えています。それから約20年、ファッションECは大きく変化を遂げてきました。当初はテキスト中心に商品のストーリーやディテールを紹介するのが主流でしたが、スマートフォンの普及とともに画像を多用するフリック文化が中心となり、さらに動画コンテンツへと移行していきます。2015年頃からはクリエイターエコノミーの影響で、YouTuberやインフルエンサーの発信力が増大。彼らのコンテンツから生まれる人気ブランドやD2Cの隆盛につながりました」と話す。

▲松山奨氏

「この20年間でファッション業界だけでなく、ECを取り巻く環境は目まぐるしく変わりましたが、重要なのはその時代に合わせて、個人や企業が文化をどう発信するかです。今はライブ配信の可能性に注目が集まっていますが、これからさらに多くのクリエイターがこの分野で活躍し、業界を盛り上げていくことでしょう。今回、Cellest社の展開するライブコマースの成功事例を目の当たりにし、このプロジェクトは日本、さらには世界へ向けた業界の発展に寄与できるものと強く感じ、今回、顧問としてライブコマース経済圏を拡大すべく尽力したいとコミットメントを新たに致しました」とコメントした。

Cellest 代表取締役CEO 佐々木宏志氏は、「松山奨氏の顧問就任を心より歓迎いたします。松山氏は長年にわたりEC業界、特にファッション分野での卓越した実績を持ち、インフルエンサーマーケティングやクリエイターマネジメントにも豊富な経験を有しています。その深い知見と実績は、当社の成長にとって計り知れない価値をもたらします」と話す。

▲Cellest 代表取締役CEO 佐々木宏志氏

「松山氏の参画により、我々のライブコマース戦略に新たな視点とアイデアが加わり、ライブコマース専用のECモールアプリ『WABE』の開発・運用がさらに強化されるだけでなく、ライブコマース専門事務所『セレスト』の体制も向上することを期待していますこの顧問就任により、当社の目指す方向性が一層明確になり、ライブコマース業界全体の発展にも寄与できると確信しています。これからも全社一丸となって挑戦し続け、さらなる成長と成功を目指してまいります。松山氏のご指導とご協力に深く感謝するとともに、共に未来を切り拓いていけることを楽しみにしています」とコメントした。