NTTアドバンステクノロジ(以下略、NTT-AT)は、Windows端末での作業を自動化するRPA(Robotic Process Automation)ツール「WinActor(ウィンアクター)」に生成AIやクラウドストレージサービス「Box」との連携機能、利用可能言語にPythonを追加した最新バージョン「Ver.7.5.0」を7月17日より販売することを発表した。
生成AIを活用したサポート機能、プログラミング言語にPythonが利用可能になった「Ver.7.5.0」
「WinActor」は、NTTアクセスサービスシステム研究所で開発された技術をベースに、NTT-ATが商品化した国産RPA。WindowsアプリケーションやWebアプリケーションで行う操作を「シナリオ」として記録し、定型的な繰り返し作業や大量データを扱う作業を自動化する。より効率的に活用するためにシナリオをライブラリとして提供しており、1,000以上のシナリオ・ライブラリが無料で利用できる。
最新バージョン「Ver.7.5.0」では、生成AIを活用して文章入力した作業内容からシナリオを自動生成する「生成AIシナリオ雛型生成」機能、シナリオから生成AIを呼び出す連携機能などを実装。そのほか、ガイドの指示に従いシナリオを作成する初心者向けの「シナリオ自動生成機能」やWebページ上で自動化作業時にエラーが発生する場合、XPath(XML Path Language:XML内の要素、属性値などを指定するマークアップ言語)修正候補を提示するエラー修正補助機能が追加されている。
また、オリジナルライブラリ作成機能で仕様するプログラミング言語に関して、Pythonが加わり利用可能になる。VBScriptはMicrosoftによる非推奨が発表されているが、オプション機能として廃止まで利用できる。Ver.7.5以降は標準ライブラリやシナリオなどもPython化していくという。上記以外にもコンテンツ管理クラウドサービス「Box」との連携強化やメンテナンス作業などを効率化する作業内容記録自動化機能の精度向上などが図られている。
「WinActor」対応OSは、Microsoft Windows 10 Pro, Microsoft Windows 11 Pro, Microsoft Windows Server 2016, Microsoft Windows Server 2019, Microsoft Windows Server 2022、実行環境にはMicrosoft .NET Framework 4.8以上。利用するには1ライセンスで1端末利用できるノードロック版、購入ライセンス数を上限に端末を問わず利用できるフローティングライセンス版が必要となる。利用料などの詳細はWebサイトで確認できる。