米Wasabi Technologies(以下、Wasabi)は7月10日(現地時間)、サステナブルファイナンスのマーケットプレイスを運営するZero Circleと提携を結び、企業が環境負荷の低減に向けた意思決定をするために必要なデータを提供するクラウドストレージソリューションスイートの開発を進めることを発表した。
具体的には、WasabiのクラウドストレージにZero Circleが提供する請求書ベースのカーボンフットプリント算定ツールを統合する。これにより、ユーザーは自社のカーボンフットプリントを透明化しリアルタイムで評価できるようになる。Wasabiの請求書をZero Circleの算定ツールにアップロードすることで、Wasabiのストレージリージョンに保存されている実際のデータに基づいて自社の概算二酸化炭素フットプリントを判断できるようになるため、他社と比較してESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンスの頭文字を取ったもの)評価の精度向上や持続可能性に配慮した意思決定が期待できるという。
今回の両社の取り組みにおいては、Zero Circleが持つ持続可能性および製品のカーボンフットプリント測定に関する専門知識と、クラウドストレージ分野におけるWasabiのリーダーシップを活用することで、クラウドストレージ業界における持続可能性を推進し持続可能性に取り組む企業をサポートする革新的なソリューションを生み出すとしている。