Pythonのプロジェクト&パッケージ管理システムとして注目を集めているRyeが、バージョン0.36.0をリリースした。容易なUX提供を目指すため、Flaskの開発者であるArmin Ronacher氏が2023年から手掛けてきたOSS(オープンソースソフトウェア)である。LinuxおよびmacOSはコマンドラインから「curl -sSf https://rye.astral.sh/get | bash」を実行し、WindowsはGitHubのダウンロードページからx86/x64のバイナリーファイルを入手できる。

  • 有効化したRye(公式動画より)

    有効化したRye(公式動画より)

Ryeは高速化を目的にRustベースで開発し、iOSやLinux向けにPython単体の再配布を目的としたPython Standalone Buildsや、PyPyのバイナリーディストリビューションを展開可能。他にもプロジェクトベースのファイル管理、依存関係にあるパッケージのインストールとアンインストール、仮想環境におけるPython環境の管理を自動化できる。本番環境向けではないが、開発やテスト段階では有用なツールだ。最新バージョンでは、構成ファイルとして使用されるPyYAML バージョン6.0.1や、PythonパッケージをPyPI(Python Package Index)に展開するTwineのバージョン5.1.1に対応した。