CAMELORSは7月5日、2024年最新のフリーランス・副業の「PHPエンジニアの調査レポート」を発表した。PHPエンジニアの平均年収973万円で言語年収ランキングは10位であった。

  • PHPエンジニアの平均年収は973万円(言語年収ランキング10位)

    PHPエンジニアの平均年収は973万円(言語年収ランキング10位)

なお今回の調査結果は、2019年7月1日〜2024年1月2日の期間、フリーランス・複業・副業の求人マッチングサービス「SOKUDAN」に掲載された求人案件の単価と稼働時間を基に平均時給を計算し、その平均時給から1日8時間、月21日稼働で想定月収と想定年収を試算したもの。

PHPエンジニアの年収は平均973万円

PHPエンジニアの年収は平均973万円で、プログラミング言語年収ランキングで10位。中央値は910万円で、月収に換算すると平均81万円、中央値76万円。時給では平均4826円、中央値4514円となっており、これらの数字はPHPエンジニアが比較的高い収入を得られることを示している。

PHPはプログラミング言語の中で案件数が多く案件比率は13.0%で、JavaScriptの21.2%に次ぐ2位。月収は81万円でトップ10に入る言語の中では中程度だが、JavaScriptよりも若干低い。案件の豊富さと安定した収入が見込めることから、PHPは依然としてエンジニアにとって魅力的な言語だという。

  • PHPの案件数(案件比率)13.0%(案件数ランキング2位)

    PHPの案件数(案件比率)13.0%(案件数ランキング2位)

PHPエンジニアの稼働日数に関するデータでは、週4〜5日働く人が51.7%と過半数を占めている一方で、週3日以下の勤務形態を選択する人も48.3%。特に週2〜3日の稼働が47.5%と高い割合を示し、柔軟な働き方を選ぶPHPエンジニアが多いことがわかる。週1日の稼働は0.8%とわずかだが、多様な勤務形態が存在していることは明らかだという。

PHPエンジニアの働き方において、フルリモートが可能な案件が66.7%あり、さらに一部リモート可能な案件は26.7%で、合わせると93.4%の案件で何らかの形でリモートワークが認められているという。リモート不可の案件はわずか6.7%で、PHPエンジニアにとって場所の制約が少ない働き方が主流となっている。

  • 左:PHPの稼働日数、右:PHPのリモート可否

    左:PHPの稼働日数、右:PHPのリモート可否

PHP案件の業界分布では「その他IT関連」が30.0%で最多となり、2位は「Web制作」が12.5%、「Webマーケティング」「SaaS」「ベンダ」がそれぞれ7.5%で並ぶ。これらのデータから、PHPの汎用性が高くWeb開発を含むさまざまな業界で需要があり、PHPエンジニアは多様な分野で活躍できる可能性が高いという。

PHP案件の職種分布をみると、バックエンドエンジニアが全体の70.83%を占め、サーバサイドの開発にPHPが広く使用されている現状を反映している。一方、フロントエンドエンジニアは12.5%で2位で、PHPがフルスタック開発にも適用されていることが示されている。プロジェクトマネージャーの需要は10.83%、WEBディレクターは4.17%と少数であった。