越境EC展開のインアゴーラ、セレクトショップ「Cosme Kitchen」の「旅マエ」「旅アト」施策を支援

中国消費者向け日本商品特化型越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)」を運営するインアゴーラはこのほど、マッシュビューティーラボが運営するナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「Cosme Kitchen(コスメキッチン)」と提携し、「Cosme Kitchen」のインバウンド(訪日外国人)対策強化を開始した。インバウンド需要を取り込む施策として、旅行前のマーケティング施策により日本滞在時の店舗誘導に繋げるとともに、帰国後の購入・買い増しの受け皿として「豌豆」アプリをはじめとしたオンライン店舗を通して継続的に購入する場を提供する。

▲インアゴーラが提供するインバウンド施策

「ショッピングに国境はない」をスローガンに掲げるインアゴーラは、日本の優れた商品やサービスをインターネットを通じて海外向けに展開する越境EC事業、それに伴うコンテンツ制作、物流、海外マーケティングなど複合的な付帯事業を展開している。

日本企業が海外進出を検討する際に課題となる「情報の越境」「物流の越境」「決済の越境」のすべてを解決するワンストップソリューション型のBtoBtoC越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を運営し、越境ECに適した多種多様な日本商品を取り揃え、日本商品ファンの中国消費者向けに展開している。中国大手の複数のECプラットフォーム上にも旗艦店を出店し、それぞれのECプラットフォームの特徴に適した中国独自のSNS上でのマーケティング手法を駆使し、越境ECの運営ノウハウを蓄積してきた。

このほど、マッシュビューティーラボが運営するナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「Cosme Kitchen」と提携し、「Cosme Kitchen」のインバウンド(訪日外国人)対策強化を開始した。

「Cosme Kitchen」は、「肌や心に、おいしいものを。」をコンセプトに掲げ、世界中から厳選した個性豊かなナチュラル&オーガニックコスメを中心に、アロマやハーブ、雑貨や洗剤などナチュラルアイテムをセレクトして提案。2024年3月からは、「豌豆」アプリにおいて、「F ORGANICS」「O by F」「Mitea ORGANIC」の3ブランドの販売を開始している。

中国人旅行者は、旅行の計画段階から旅行後の口コミシェアまですべてSNSにて完結するため、利用率の高い中国独自のSNSでの個人旅行者との接点作り、およびアプローチが重要とされており、今回の取り組みにおいてインアゴーラは、中国版インスタグラムと呼ばれているSNSアプリ「小紅書(Redbook)」に、「Cosme Kitchen」の公式アカウントを開設。コンテンツ制作や配信を通して、インバウンド需要を見据えた認知度拡大を図る。さらに帰国後のリピート購入の場として、インアゴーラが運営するの越境ECサービス「豌豆アプリ」などでの購入を促進する。

日経BPが2024年5月に発表したマーケティングと消費、テクノロジーの3分野の潮流を分析した「トレンドマップ2024上半期」によると、消費トレンド分野の「越境EC」の将来性スコアは0.27ポイン卜増の3.67と、将来性で前回調査から最も高い伸びを示している。2024年3月には、単月では初めて訪日外国人が300万人超となるなど、需要は拡大の一途を辿ると見られている。

越境ECに注力するのは、こうした訪日外国人が日本で出会った商品や企業ブランドに親近感を持ち、帰国後に購入や買い増しをしたくなった際の受け皿の役割を担うためで、越境ECに大きな成長余地が隠れているとの見方が主流なっているとし、インアゴーラではインバウンド施策として、「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」一連の集客トータルアプローチを実現している。

「旅マエ」においては、中国の主流SNSにて公式アカウント代行運営、口コミ施策、KOLプロモーション。「旅ナカ」においては、中国の主流SNS+大衆点評をメインとする店舗集客施策。「旅アト」においては、インアゴーラが運営するの越境ECサービス「豌豆アプリ」、代理購入サービス「日淘市集」にて商品のリピート購入の場を提供する。

インアゴーラは、今後もより多くの日本商品を、中国をはじめとした世界中の消費者に紹介し、日本の商品とライフスタイルを楽しんでもらう場を届ける考えを示した。