リクルートマネジメントソリューションズは7月3日、2024年3~4月に開催した公開型新入社員導入研修受講者741人、同年1~4月に開催したインハウス型新入社員導入研修およびWEB学習プログラム受講者1775人を対象に実施した「新入社員意識調査2024」の調査結果を公表した。
10年で「遠慮をせずに意見を言いあえる」環境が求められるように
働く上で大切にしたいことを聞いた質問では、「社会人としてのルール・マナーを身につけること」が45.2%でトップとなり、「任せられた仕事を確実に進めること」(39.4%)と「失敗を恐れずにどんどん挑戦すること」(31.0%)が過去最高、「何があってもあきらめずにやりきること」(13.8%)が過去最低となった。
新入社員時代に身につけるべきことに関しては、「社会人としての基本行動」が52.3%でトップ、「会社の理念や価値観に沿った行動」が0.7%で最下位。仕事・職場生活をする上で不安に思っていることは、「仕事についていけるか」(65.0%)や「上司とうまくやっていけるか」(45.9%)が上位となり、最下位は「雇用が継続されるか」(3.2%)となった。
どのような特徴を持つ職場で働きたいかという質問に対しては、「遠慮をせずに意見を言いあえる」(45.1%)が10年前と比較し9.8ポイントアップして過去最高となった一方で、「アットホーム」(36.4%) は過去最低であった。
上司に求めるのは「相手の意見や考え方に耳を傾けること」
上司に期待することを尋ねると、トップ2は「相手の意見や考え方に耳を傾けること」(50.3%)、「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」(45.9%)で、最下位は「部下に仕事を任せること」(5.0%)であった。
仕事をする上で重視することは何か尋ねると、「成長」(32.2%)と「貢献」(23.1%)が上位となり、最下位は昨年に続いて「競争」(2.6%)であった。就職先での勤続意向についての質問では、「現在の会社で勤め続けることにこだわらない・どちらかと言えばこだわらない」(52.1%)が、「定年まで現在の会社で勤めたい・どちらかと言えば勤めたい」(41.4%)を上回った。
就職先の会社を選ぶうえで重視していたものは、「働いている人が魅力的・職場の人間関係がよい」(39.4%)、「自分らしく働ける・強みや持ち味を生かせる」(38.3%)、「仕事内容が魅力的・やりがいがある」(38.2%)がトップ3となり、最下位は「周囲の意見やすすめ」(3.2%)であった。