KADOKAWAおよびドワンゴは7月3日、ランサムウェア攻撃による被害として、ドワンゴが教育コンテンツ・システムを提供する学校法人角川ドワンゴ学園N中等部・N高等学校・S高等学校の在校生・卒業生・保護者の一部の個人情報の漏洩が確認されたと発表した。

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KADOKAWAグループに対するランサムウェア攻撃の経緯

KADOKAWAは6月9日、ドワンゴを含むKADOKAWAグループのポータルサイトをはじめ、複数のWebサイトがサイバー攻撃を受け利用できない状態にあると発表した。

その後、KADOKAWAは6月27日、事業活動の根幹となる経理機能の立て直しと、売上規模の大きい出版事業関連の正常化を最優先に取り組んでおり、経理機能に関しては7月初旬に復旧する見通しであると発表。

ニコニコ関連サービスについては、一部のサービスの提供開始および再開を発表した。

しかし7月2日、ランサムウェア攻撃を行ったとされる組織が同グループが保有する情報をさらに流出させたと主張していることを確認したと発表した。

新たな情報の漏洩が明らかに

そうした中、7月3日、KADOKAWAとドワンゴは角川ドワンゴ学園の一部情報の漏洩が確認されたことを発表。

同日時点で外部漏洩の可能性が高いと認識した情報として、以下が挙げられている。

  • N中等部・N高等学校・S高等学校の在校生・卒業生・保護者のうち、一部の方々の個人情報
  • 同社が取引する一部のクリエイター、個人事業主および法人との契約書
  • 楽曲収益化サービス(NRC)を利用している一部のクリエイターの個人情報
  • 一部の元従業員が運営する会社の情報
  • 全従業員の個人情報(契約社員、派遣社員、アルバイト、一部の退職者含む)
  • 関係会社の一部従業員の個人情報
  • 法務関連をはじめとした社内文書

今回、情報が漏洩したことを確認した社外のクリエイター、取引先、元従業員には、個別に連絡するとのこと。