CENSE、59カ国を旅した創業者が香水ブランド始動 エジプトで出会った運命の香りとは?

CENSE(センス)は2024年5月15日、パフューム&ライフスタイルD2Cブランド「CENSÉ」を立ち上げた。中村好昌CEOは、ロンドンでの駐在員時代に、世界59ヵ国を訪問したそうだ。その中で、「日本古来の文化やしきたりがあらゆる形で世界に浸透していることに気付いた」(中村CEO)と話す。帰国後、「日本の伝統」と「世界の多様な文化」を融合しながら、日々の日常生活が豊かになるものを創造したいと考え、同ブランドをスタートしたそうだ。

「さまざまな国を訪れるたびに、その街から溢れるように自然と香る匂いにひかれた。その匂いが、その街に住んでいる人々や文化を映し出していると考えている」と話す。

そんな折、エジプトを訪れた際に、運命の香りに出会ったそうだ。

それが「LOTUS(ロータス)」「FRANKINCENSE(フランキンセンス)」だ。

中村氏は、「『ロータス』は甘く、芳醇で清らかさを感じる。『フランキンセンス』はシルクのような温もりのある柔らかさを感じた」と言う。

二つの香りの調香を重ね、ついに試作の香りが完成したそうだ。

「できあがった香りは、自然と体の無駄な力が抜け、安心感に包まれた。香るたびに呼吸が深くなり、気づくと夢の世界へ。その試作品を原点とし、製品を開発した」(同)と言う。

 

その製品が、ブランドのファーストプロダクトである「Nighttime(Prototype)Eau de Parfum(ナイトタイム プロトタイプ オードパルファム)」だ。価格は税込1万2300円。可能な限り精油を使用しているのだという。

▲Nighttime(Prototype)EaudeParfum

泥の中でも美しく咲く、蓮の花の清らかさがテーマだという。中村氏は、「夜が来て、その美しい花弁を閉じていく”蓮の花”にインスピレーションを受けた。”明くる日に、陽の光を浴びながら、再び大輪の花を咲かせるために。”という思いを込めている」と話す。

パッケージデザインについては、「蓮の花弁をイメージし、『Blossom(ブロッサム)』という名称の色をメインカラーに選んだ。ボトルのラベルには、蓮池の鏡面反射をモチーフに、反射する紙素材を使用している」(同)としている。

同サイトには、音楽のプレイリストを掲載している。プレイリストのタイトルは「Good Night(グッドナイト)」。「夜に家で、製品の香りと一緒にリラックスしながら音楽を楽しめるように、体験の提供としてプレイリストを公開している」(中村氏)と話す。

今後は、朝にふさわしい香水やプレイリストもリリース予定だという。