電通と電通コンサルティングは7月2日、「イノベーション組織の成熟度診断」のサービス提供を同月から開始することを発表した。

  • イノベーション組織の構成要素(5領域・18項目)

    イノベーション組織の構成要素(5領域・18項目)

サービスの概要

今回のサービスでは、「企業がイノベーション・新規事業を持続的に創出するために重要な組織の構成要素」を定義し、各要素がどれだけ組織に根付いているかを包括的に診断することが可能。

診断を通じてイノベーションや新規事業創出を妨げる要因を特定し、組織強化のためのソリューションを提案・推進するとしている。

サービス提供の背景

新規事業は不確実性が高い特性上、投資の成果が見えにくく部門によりコミットメントの度合いに大きな差があることから、新規事業部署が機能しない、事業アイデアが事業化に至らず縮小する、新規事業への関与がキャリアに不利になるなどの問題が発生する。

電通と電通コンサルティングはこうした問題を、組織全体に根づいた「イノベーション推進力」の欠如に要因があると捉えており、両社は専門家チームを結成し、多面的なアプローチで企業変革に取り組んでいた。

今回はその経験から、イノベーションを持続的に創出する企業に必要な要素を5領域・18項目に集約し、「イノベーション組織の成熟度診断」を策定した。

  • イノベーション組織の構成要素(5領域・18項目)

    成熟度診断結果のイメージ

同サービスを活用することで、18項目の成熟度を5段階で診断でき、イノベーション組織への変革に必要な要素を項目レベルで具体化することが可能。電通と電通コンサルティングのコンサルタントが現状の診断や目指す姿の設定をサポートし、ギャップを明らかにし、必要な施策の設計・実行を支援するとしている。

なお、同サービスは、電通の企業文化変革支援プログラム「Culture For Growth」と組み合わせて実施することが可能となっている。