Microsoftは6月25日(米国時間)、「Windows 11, version 23H2 known issues and notifications|Microsoft Learn」において、一部のデバイスで繰り返し再起動する問題が発生していることを報告した。この問題は、2024年6月26日にリリースされたWindows更新プログラム(KB5039302)をインストールしたユーザーに起きている現象とされている。

特に、仮想化機能(CloudPC、DevBox、Azure Virtual Desktopなど)を利用しているデバイスで発生する可能性が高いとされ、通常の使用を復元するためには回復操作が必要となる場合があると説明している。

  • Windows 11、version 23H2 known issues and notifications|Microsoft Learn

    Windows 11, version 23H2 known issues and notifications|Microsoft Learn

影響を受けるプラットフォーム

影響を受けるプラットフォームは次のとおり。

  • Windows 11 バージョン 23H2
  • Windows 11 バージョン 22H2

サーバ版のWindowsについては影響はないとされており、Windows Homeエディションのユーザーもホーム環境で仮想化があまり一般的でないため問題が発生する可能性は低いとされている。また、問題の発生条件は現在調査中であること、具体的なトリガー条件はまだ特定されていないことが報告されている。

一時的な対応措置およびMicrosoftの今後の対応

問題が確認されたためWindows UpdateおよびWindows Update for Businessを通じてKB5039302の提供は一時停止されている。そのため、現在この更新プログラムは提供されていない。影響を受けたユーザーはWindows 回復環境(Windows RE)を使用して更新プログラムをアンインストールする必要がある。

Microsoftは問題の解決に取り組んでおり、今後のリリースで修正を含む更新プログラムを提供する予定であることを伝えている。仮想化機能を使用しているユーザーは、修正プログラムがリリースされるまで注意が必要。公式発表や更新情報を逐次確認することが望まれている。