NECネッツエスアイは6月27日、Zoom Video Communicationsが提供するZoom Phoneを中心に、既存のPBX(複数の電話機やデバイスを接続し、外線を効率的に振り分けたり、内線の転送を自由に行ったりできるようにするシステム)環境に替わり、クラウドサービスで顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速するコミュニケーション基盤の提案を推進することを発表した。

環境構築の背景

世の中のビジネススピードは日々加速し、それに合わせてコミュニケーションのあり方も変化。時間や場所を問わずコミュニケーションできる、という利便性の追求に加え、近年ではクラウドサービスとの連携による効率化やデータの蓄積による情報の見える化など、より大きな付加価値が求められるようになっている。

DXはそれらを実現する手段として有望視されているものの、インターネットを介したクラウドサービスに対しては障害に対する不安があり、特に音声領域ではPBX環境をクラウドサービスに移行する上での顧客の心理的な障壁になっていた。

同社はこの音声領域での不安を解決するため、「Zoom Phone ローカルサバイバビリティ」を利用する環境を構築し、この機能を検証した。

Zoom Phoneなどのコミュニケーション基盤に置き換え

この環境を構築することで、Zoom Phoneを用いて高い音声通話品質が実現可能となる。これにより、クラウドサービスを活用した音声基盤に対する顧客の不安を払拭し、Zoom Phoneを中心としたコミュニケーション基盤に置き換えられる。

同社は、Zoom Phoneを中心としたコミュニケーション基盤への置き換えを積極的に提案し、顧客の音声基盤の変革を推し進めたい構え。

あせて、同社のノウハウを活かし、Zoom Phoneを中心としたコミュニケーション基盤と 「Symphonict」で提供するDXサービス群を組み合わせることで、顧客への提供価値のさらなる高度化に努めていきたい考え。