伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は6月24日、SAS Institute Japan(SAS)製品を活用した金融機関向けサービスを同日から開始することを発表した。

SASが金融機関向けに提供する、財務・リスク管理、犯罪対策などの機能をベースにしたもので、SASの過去の開発事例から予測精度の高い分析モデルを選定し、FISC(金融情報システムセンター)ガイドラインやPCI DSS(国際カード会社5社が策定したクレジットカード業界のセキュリティ基準)に対応した金融グレードのプラットフォーム上でサービスを提供。3年間で10億円の売り上げを目指す。

サービスの概要

近年、金融業界においてもデジタル化が加速しており、顧客満足度や収益性の向上につなげるサービスが積極的に導入されている一方で、サービスの導入には、システムごとの個別開発が必要で、導入コストの低減と導入までの期間の短縮化が求められている。

今回、CTCは、これまでにSASが実施した金融機関向けの開発事例から実用性の高いアプリケーションを選定し、3つのサービス「信用リスク管理」、「IFRS第9号に準拠した保有資産の信用リスク計算」、「不正取引検知」として提供する。

CTCは、SASによる開発事例の選定とアプリケーションの実装、外部システムとの連携や分析レポートの提供に加え、個別要望に合わせたカスタマイズを実施し、サービスの導入を支援する。

今後もSASサービスの機能を拡充し、デジタルマーケティングやAIを活用した分析機能を拡充し、金融機関のさらなるDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献していきたい構え。