富士通は6月21日、2026年度(2026年4月入社)の新卒採用から、新卒入社者へ「ジョブ型人材マネジメント」を拡大し、新たな採用形態へのシフトと有償インターンシップの拡充を開始することを発表した。
国内グループですでに制度を導入している幹部社員と一般社員に加え、新卒入社者にもジョブ型人材マネジメントの考え方を適用することで、事業と連動した人材ポートフォリオを実現する。これにより、全社員へのジョブ型人材マネジメントの適用やグローバルでの人材流動化を進めるとのことだ。
同社はこれまで、修士卒や学部卒など学歴に基づく一律の初任給で処遇していたという。2026年度の新卒採用からジョブや職責の高さに基づいた処遇とすることで、より優秀で多様な人材の獲得を推進する。
また、ジョブ型人材マネジメントに基づく採用形態へシフトするために、従来通りの1~2週間程度の業務体験インターンシップは継続しながら、より実践を重視した有償インターンシップについても拡充する。
具体的には、同社への共感を醸成するとともに入社後の自身の活躍をイメージできるよう、大学での研究や学外での活動を通じてより明確なキャリア志向を持ち、専門スキルを磨いて豊富な経験を積んだ人材向けに、同社の実務に挑戦できる1~6カ月にわたる長期インターンシップを開始する。
有償インターンシップの拡充に際しては、学業などとの両立や既卒者の参加を促進するため、個人の状況に応じてインターンシップへの参加時期や入社時期を調整し、年間を通じて幅広い人材に機会を提供するという。