高級美顔器のA.GLOBAL、「美容機器」使い放題のサブスク開始 3年でアクティブ会員3万人目指す

高級美容機器の企画・販売を手掛けているのがA.GLOBAL(エーグローバル)だ。日本のECサイトで販売を行うほか、卸売りや、中国向けの越境ECなども行っている。2023年8月期の売上高は約100億円だったという。同社では2024年5月、総額約280万円分の美容機器が、定額で使い放題になるサブスクサービス「A. GLOBAL MAX」の展開をスタートした。”自宅エステ”が気軽に体験できるとしている。

金松月(きん・しょうげつ)社長は、「『美と人の、可能性へ。』をコンセプトに、機能性を追求しながら、斬新なデザインにもこだわったモノづくりを行っている」と話す。

中国をはじめとしたアジアでも人気が高く、グローバル展開にも注力しているという。「日本国内メーカーにおける、10万円以上の高級美顔器の、全世界での販売台数のシェアのうち、当社が約7割を占めている」(同)のだそうだ。

”自宅エステ”が気軽に体験できるホームサロンサービス「A. GLOBAL MAX」では、同社が展開する総額約280万円の美容機器の中から、好きな美容機器をユーザーが選んでレンタルできる。

プレミアムプラン(月額1万5000円)では、全16種類の美容機器から、利用したい製品を選ぶことができる。2台以上同時利用する場合は、追加費用月額7500円のオプションプランも用意している。機器の交換がなく、連続利用時の合計費用が、利用中の機器の販売価格を超えた場合は、利用中の商品を進呈するという。

金社長は、「このサービスには、美容機器を通じて美を追求し続けることにより、一人でも多くの方に『幸せ』をお届けしたいという、私たちの思いを込めている」と話す。

同社の顧客から寄せられていた、「本当に効果があるか確認したい」「どれを選べばよいか分からない」「続けられる自信がない」「購入前に価格と機能のバランスを確かめたい」といった声に答えるために、同サービスを開発したそうだ。

▲「A.GLOBAL MAX」

「3年で3万人のアクティブ会員を有するサービスにしていきたい」(金社長)としている。

同社では頻繁にライブ配信を行い、精力的に顧客とのコミュニケーションを取っている。

国内では、ライブコマース「A.ライブ」を、17LIVEのライブコマースシステムを利用し、配信している。インスタグラムの公式アカウントからのライブ配信も行っているという。今後はティックトックの配信も行う予定だとしている。

ライブコマースを積極的に行っており、「昨年の年末に実施した長時間ライブでは、約600万円を売り上げた」と言う。

「ライブ配信で重要なのは、商品を売ることだけではない。お客さまに楽しんでいただけるような企画力が必要だ」としている。

「お客さまに、より親近感を持っていただき、人間関係を築いていくための、コミュニケーションの場だとも捉えている。配信中のコメントでの交流を通して、お客さま同士で仲良くなるケースもある。一つのコミュニティーにもなっている」と話す。

「お客さまの声を直接受け取り、製品開発やサービスに反映することもできる。当社は自社工場も有しており、製販一貫体制でスピーディーに対応できる。こうした点も大きな強みだと考えている」としている。