サイバーエージェントは6月17日、インターネット広告事業に従事する社員一人ひとりに対して、独自に開発した生成AIアプリケーション「シーエーアシスタント」を導入すると発表した。生成AI活用により業務の在り方を再構築し、AIと人間の協業で広告運用における生産性および品質向上を図る。

開発されたシーエーアシスタントは、生成AIを活用することでインターネット広告にかかわる各種業務をAIがサポートする社内向けアプリケーション。広告分析や広告配信におけるアカウント開設時の進行管理、効果計測、また顧客への一次回答などを生成AIが支援する。

  • 「シーエーアシスタント」の活用例。広告実績の分析や簡易コメントをAIが作成する

    「シーエーアシスタント」の活用例。広告実績の分析や簡易コメントをAIが作成する

今まで人手によって作業していた時間をAIが代替することで、社員は作業に充てていた時間を顧客の広告効果最大化に向けた考察時間に充てることができる。チャットツール「Slack」をインターフェースとして、利用者は自然な対話を通して生成AIを利用できる。

インターネット広告事業本部内の営業・コンサルタント一人ひとりを対象とし、2024年9月末までに80%の導入、同12月末までに対象者全員が使いこなせるようにする。同社は生成AIの活用で、広告オペレーション総時間2.4万時間の削減することを目指す。

また、今後の展望として、同社と取引のある広告主企業の要望に応じてシーエーアシスタントの一部機能の解放も見据えているとのことだ。