ブイキューブとPHCホールディングス傘下のウィーメックスは6月14日、ブイキューブの個室型ワークスペース「TELECUBE」とウィーメックスのリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を活用したオンライン診療用防音ブースの共同開発に向け協業を開始したと発表した。

協業の背景

兵庫県養父市とブイキューブとウィーメックスは2023年11月7日から2024年3月31日 まで、養父市の公民館に、リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」の技術を生かし、日本向けに開発された小型モデル「Doctor Cart」が搭載された「TELECUBE」を設置する実証実験を行った。

今回の協業では、この実証実験の経験を踏まえ、地域の交通条件や自然的条件の影響を受けやすい山間地や離島など、医療体制の確保が困難な地域の医療課題への新たな貢献を目指す。

協業の概要

今回の協業においては、ブイキューブの製品開発力、保守・運用体制とウィーメックスの遠隔医療ソリューションといった両社の強みと知見を生かし、オンライン診療用防音ブースの共同開発など、さまざまな医療ニーズに対応したサービス提供を目指す。

  • 協業における取り組みの概念図

    協業における取り組みの概念図

また、厚生労働省医政局が発表した「遠隔医療の更なる活用について」では、へき地などだけではなく、都市部でも必要性に応じて医師非常駐のオンライン診療用診療所の開設が可能になる。

ブイキューブとウィーメックスは、へき地のみならず都市部でのサービス提供を視野に、地域の実情に応じた医療課題の解決に向け協力関係を構築していきたい考え。